皆さんこんにちは!支配人のみどりです。
さて、前回遅めの2020年ベスト作品の紹介をさせて頂きまして、予告通り今回はワーストの発表をしたいと思います。
ここで一つ疑問が生じたのですが、これは「ワースト」という言葉でいいんですよね?
ストレートに「クソ」とか、もはや隠語で市民権を得ている「地雷」とか、はたまた「トホホ」とかマイナスを意味する言葉は色々あってどれがいいのか熟考しましたが、やはりシンプルに「ワースト」でいいのではないかと落ち着きました。
部門別に色々思うところがあって選出した経緯とかもありますし、やはりシンプルかつ意味合いが広い言葉が一番ですよね。
それでは早速始めていきますが今回も前回のベスト同様、完全に主観での選出です。
記事を読んでくださっている方の好きな作品が出てきてもサラッと受け流してくださいね。
何故ダメだったのかの理由も添えますのでよろしくお願いいたします。
まずは作品賞から。
ワースト作品賞
2020年鑑賞作品で最低の☆1つの判定をした作品は5作品。
総鑑賞93本中5作品とは少ないですな!
第5位からカウントダウンでご紹介します。
第5位:ある殺人、落葉のころに
地元湘南は大磯で撮られた作品で、作年茅ヶ崎にて先行上映で鑑賞しました。
イントロは結構面白くなりそうな展開でしたが、中盤から急におかしくなりクライマックスからエンディングにかけて完全に観客を置いてきぼりにする展開に空いた口が塞がらなかったです。
なんか湘南ロケで撮られた作品ってろくなのが無い気がするんですが…。
第4位:アントラム-史上最も呪われた映画
『観たら死ぬ』という壮大なキャッチコピーで公開されたいわくつきの作品。
肝心の本編は何てことのない映像で、何故か日本の要素もある意味不明の作品。
それに悪魔像が映りこんでいる等のオカルティックな要素も手伝って、これぞ「クソ」という言葉がピッタリな1本でした!
第3位:エマ、愛の罠
女優さんの演技やビジュアルは大変良かったのですが、なんともプロットにノレなかったです。画策する内容が全てセクシャルってのがねぇ…。
これがあまり観る機会がないチリ映画なので、チリの人ってみんなハニートラップ成功率100%ぢゃん!みたいな先入観の危険性もはらむ作品!
第2位:人数の町
予告編ではかなり面白そうだったんですがねぇ。もう設定がガバガバでお話になってないという。
そして監督さんの映画に対する姿勢もパンフレットを読んでがっかりしたという事もあり、本作が2番目に面白くなかったです。
そして栄えある2020年ワースト作品は!!
第1位:初恋
周りの評価が高いという事もあって本作をワースト作品に選びましたよ!
まず最初に思いつくガッカリ要素は、クライマックスのユニディでの大立ち回り。
売り場と売り物をふんだんに使って、挙句には、
「ユニディって何でもあるんだな」
と大森南朋に言わせる始末。
セキュリティはどうなってるとか、くだんのセリフは協力してくれたユニディへの忖度なのかとか余計なエッセンスが頭を支配し作品の没入を拒絶。
ベッキーの演技は大いに評価します。けれどもねぇ…。
そんなわけで『初恋』を2020年ワーストに選出したみどり座です。ベストでは作品以外にも各部門を設けましたが、本記事ワーストではベストと同じ部門を論じても、演技が下手とか使う楽曲のセンスがないとか素人が上から論じる事ではないと判断しましたので、みどり座が一番(?)力を入れているパンフレットの部門で締めたいと思います。
今回も3作品分のパンフレットをご紹介し、最後に2020年ワーストパンフレットを決めたいと思います。
ワーストパンフレット賞
第3位:無頼
井筒監督8年振りの新作でした。作品も大変見応えがあって良かったのですが、このパンフレット税込みで2200円するんです…。本編よりも高いというね。
売店で「2200円になります」と言われた時、思わず「え?」って聞きなおしてしまいましたよ。
確かにいい紙も使って表紙もいいのですが、内容は普通・・。昨今パンフレットがどんどん値上がりしてきて、愛好家のみどりとしてはゆゆしき事態と考えています。
800円でも高いと思っているので、早くなんとかしてもらいたいです。
第2位:WAVES
本作が公開されて時期、ちょうどレジ袋が有料化してきた時でしてね。いつもみどりはリュックを持って出かけるのですが、パンフくらいなら余裕で入る大きさなのでいつも袋は断ってたんですよね。
まあこのパンフがでかかった…。
渡された時、
「あ、やっぱり袋ください」
といえない小心者のみどり…。
音楽のコンサートパンフくらいのサイズでさすがにリュックにも入らず、仕方なくむき出しで持って帰りましたよ。
そして注目の2020年ワーストパンフレットは!?
第1位:浅田家!
とにかく内容がニノに忖度し過ぎて気持ち悪かった…。
確かにね、彼の演技は信頼と実績がともなっていて良かったですよ。映画のデキも悪くなかったと思います。だけどあのパンフレットの内容でげんなりしてしまったというね。
本編の評価をなんとパンフレットの内容で下げてしまったという非常に稀有な1本。
脈々と受け継がれているジャパンエンタメの闇をチラ見した気がします。
まとめ
はい!いかがでしたでしょうか!
2020年の総決算をこのゴールデンウイークのさ中に行ってしまう「テアトルみどり座」。
前回のベスト編と合わせてこれにて一区切りさせて頂きました!
やっと次回から2021年鑑賞作品をアップしていけますよ(笑)
なんとか上半期の6月までには追い付きたい所存です。
ベスト編でも書きましたが、なんか印象に残ったニュース的な事もご紹介したいと思っていて、だけどコロナ一色になっても何にも面白くないと思い割愛しました。
しかし、関連事項でワーストニュースといえば韓国の鬼才、キム・ギドク監督が永眠された事は触れておきたいと思います。
監督の大ファンでしたのでショックもひとしおでした。
これからもっともっとみどりが好む”ヘンな映画”をたくさん撮ってほしかった…。
コロナでお亡くなりになられた著名人は他にたくさんいらっしゃいますが、みどりにとってはキム・ギドク監督の死が一番堪えました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
それではまた次回からは通常営業となりますので、本年もよろしくお願いいたします。