テアトルみどり座

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泣きの演技はデミ・ムーア級!『浅田家!』感想と見どころ

浅田家!

2020年 日本

監督:中野量太

上映時間:127分

鑑賞日:2020/10/10

劇場:TOHOシネマズ海老名

 

 

 そろそろニノの汚れ役が見てみたい!

 

こんにちは!支配人のみどりです。トップアイドルの中でも演技が頭一つ抜けている二宮和也。言わずもがな2020年をもって活動を停止した嵐のメンバーであり、クリントイーストウッドにみそめられハリウッドデビューも果たした逸材です。

 

『硫黄島からの手紙』がもう15年前になりますか。確かみどりが彼の演技を見たのはこれが最初でした。上手でしたよねぇ。ジャニーズにしては顔立ちがあまり派手ではないので、当時の日本兵にビッタリはまっていました。

そしてニノの演技を映画で見るのはこの『硫黄島~』以来になる今回の『浅田家!』

予告を観てすぐさま観るリストに加えてしまいました。

ではあらすじからどうぞ!

 

 

あらすじ

 弟は、なりたかった写真家になった。

そう、家族全員を巻き込んで。

 

幼い頃、写真好きの父からカメラを譲ってもらった政志(二宮和也)は、昔から写真を撮るのが大好きだった。そんな彼が、家族を被写体にそれぞれが”なりたかった職業”、”やってみたかったこと”をテーマにコスプレし、その姿を撮影したユニークな家族写真が、写真界の芥川賞とも呼ばれる<木村伊兵衛賞>を受賞した。

受賞をきっかけに日本中の家族から撮影依頼を受け、写真家としてようやく軌道に乗り始めたとき、東日本大震災が起こる…。

 

 

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本作のパンフレット。シンプル過ぎてスキャナーが反応しませんでした。

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作品の内容にはあまりふれておらず、ほぼ全編ニノをベタ褒めする内容が少し気持ち悪かったです。

 

主要キャスト

浅田政志:二宮和也

性格は自由奔放で定職に就かずパチプロとして生計を立てていた時代もあり、腕にはタトゥーもある。独特の感性で家族写真を撮る事を生業としている。

 

浅田幸宏:妻夫木聡

浅田家の長男。弟政志とは正反対で実直な青年。なりたかった職業はカーレーサー。

 

浅田章:平田満

浅田家の家長だが仕事はしておらず専業主夫。物語は彼のお葬式から始まる。

 

浅田順子:風吹ジュン

看護師長をして浅田家の家計を支えている。

 

小野陽介:菅田将暉

東北の震災の後、現地で写真洗浄のボランティアをしている。

 

 

見どころ

ニノといえば泣きの演技!

もう何人も注文の付けようがない至宝の演技ですよねぇ。

劇中、脳腫瘍を患っている子供がいる家族の写真を撮るシークエンス。

家族が一つの虹になるTシャツを着て一緒に並ぶ構図のシャッターを切りながら、流れる一筋の涙。これOKテイクは2回目らしく、なんと1テイク目は泣かない画だったそうです。

そして監督から泣く画も見たいから泣いてみてとの指示であの演技をやってのけるというね。

彼の俳優としての底力を垣間見た瞬間でした。

 

 

まとめと総評

とまあ本作に於いては見どころのパートに尽きるんですが、少しだけハードルを上げて鑑賞してしまった感が否めません。

本作は大きく分けて2部の構成になっておりまして、前半は政志が写真家として立志していき、後半は震災が起きて写真洗浄のボランティアに従事していく。この後半が少しテンポが悪く、また前半のいい所があまりスムーズに引き継がれなかった感がしました。

 

小野役の菅田将暉も存在感は友情出演レベルで、むしろ女性ボランティア役の渡辺真紀子さんの方が光っていましたよ。

 

それとこれだけは言わせて頂きたい事がありまして、前半で撮っていく家族写真は全て実際のシチュエーションで撮られた写真なんですが、この写真には『本物』の作品を使って欲しかった!それによって物語のノンフィクション性がグッと高まる気がしたんですよ。

せっかく浅田政志という独自の感性を持った写真家のお話なので、彼の実際の写真を使わないのはもったいない!

エンドロールの最後に1枚だけひっそりと出ますけどね。

という訳で今回の評価は、、、

 

☆☆☆

 

嵐としての活動後の本年、さらなるニノの役者魂を見せてほしいです!

 

 

こちらが木村伊兵衛賞を獲得した写真集 ↓

 

 

ニノの演技にほれ込んだイーストウッド監督が、

彼のために脚本を書き直したという記念すべきハリウッドデビュー作 ↓

 

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