テアトルみどり座

映画の感想、見どころを気ままに紹介しています。

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それは任侠映画にも通じる『KCIA 南山の部長たち』感想と見どころ

KCIA 南山の部長たち

英題:THE MAN STANDING NEXT

2020年 韓国

監督:ウ・ミンホ

上映時間:114分

鑑賞日:2021/3/13

劇場:シネマジャック&ベティ

 

 

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 こんにちは!歴史なんて都合よく書き換えられて、あまり信憑性がないと思っている支配人のみどりです。

 

もう江戸時代くらいの史実なんて本当にああだったの?と疑ってしまうわけですよ。

最近になって実はああだったこうだったと新たな解釈の本が出版されているくらいでしょう。我々が学校で教わってきた歴史なんて本当かどうかなんて誰も解らない。

 

文献を紐解いても、それを記した人が嘘つきならそれは事実ではないわけで。

そんな事言っていたら、実際にその時代を生きた人間でも対象の側近でもない限り真実にはたどり着けないんですがね(苦笑)

 

さて、今回ご紹介する作品は『KCIA南山の部長たち』という作品です。こちら一応実話なんですが、あくまで史実を元にしたフィクションというふれこみがあるのです。

しかし物語で起きた事、並びに登場人物も皆さん実在した人という事で限りなくノンフィクション。

ここまで言ってくれていたら逆に真実味が帯びてくるので本当に人間の解釈って都合よくできているなと思いますよね。

 

 

あらすじ

1979年10月26日、大韓民国大統領直属の諜報機関である中央情報部、通称KCIA部長キム・ギュピョン(イ・ビョンホン)が大統領を暗殺した。大統領に次ぐ強大な権力と情報を握っていたとも言われるKCIAのトップがなぜ?時間は40日前にさかのぼる・・・。

 

 

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本作のパンフレット。作品のイメージ通り黒一色なのが渋い!

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秋月望さんのコラムがタメになりました。

 

主要キャスト

キム・ギュピョン:イ・ビョンホン

中央情報部部長。パク大統領には絶対的な忠誠を誓っていた。

 

パク大統領:イ・ソンミン

独裁政権を振りかざしてきた大統領。

 

パク・ヨンガク:クァク・ドウォン

KCIA元部長。亡命先であるアメリカの下院議会聴聞会で、韓国大統領の腐敗を告発する証言を行った。

 

クァク・サンチョン:イ・ヒジュン

警護室長。職務がキム部長と重なる事が多く、度々衝突している。

 

 

見どころ

まだこんな演技ができるのですね!

イ・ビョンホンの昨今のイメージはすっかりアクションスターのイメージでして、言うなれば男版スカーレット・ヨハンソン

韓流スターらしいさっぱりとした二枚目の演技を封印したと思っておりました。

しかしですね!本作のイ・ビョンホンの演技は凄くいいんです!

あの表情と目の微かな動きで感情を表すといった、素晴らしい表現力!

アジアの俳優はやっぱりこうでありたいです。

 

 

まとめと総評

小難しい知識はほとんど必要なく、むしろ任侠映画にも通じる面白さがある本作。

歴史モノとしては非常に珍しい部類に入ると思います。

しかし丸腰で挑むよりかはある程度の知識があった方がより楽しめるのは間違いないので、かる~くwikiなどを眺めてから鑑賞するのをお勧めします。

そしてそして、本作で描かれた朴大統領暗殺事件をきっかけに「ソウルの春」と呼ばれる民主化ムードが一気に高まり、その後光州事件が勃発してしまいます。

そう、2018年(韓国では2017年)の大名作『タクシー運転手 約束は海を越えて』の舞台に話が繋がるのです。

本作の評価なんですが、、、

 

☆☆☆

 

アクションでないイ・ビョンホンまだまだ観たいです!

 
是非本作を観た後に続けてみたい一作 ↓
韓国史実モノでは珠玉の作品です。
 
『KCIA 南山の部長たち』はU-NEXTでも視聴可能! ↓

 
 

 

 

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