新感染半島 ファイナル・ステージ
英題:PENINSULA
2020年 韓国
監督:ヨン・サンホ
上映時間:116分
鑑賞日:2021/1/2
劇場:109シネマズ湘南


こんにちは!ゾンビはやっぱり走らない方が好みの支配人みどりです。
今回ご紹介する作品は前作『新感染 ファイナルエクスプレス』から4年後の世界が舞台の『新感染半島 ファイナル・ステージ』。
タイトル通り前作では列車が舞台でありましたが、本作は朝鮮半島全体が舞台。
英題の「PENINSULA」は”半島”という意味。
前作の印象は、完全に韓国ゾンビを舐めていまして。それは鑑賞後に目から鱗が落ちまくった思い出がありますね。
基本、冒頭で述べましたように、ゾンビはのらりくらりとゆっくり接近するタイプが好みで、今ではカルトの分野に認定されております『サンゲリア』のサングなんかがど真ん中なんですよ。
『28日後…』あたりから徐々に台頭してきたこの走るゾンビ、このシリーズも走ってくるのですが、まあこの韓国映画特有の人間臭い演出が随所に用意されていまして、好みのゾンビタイプでないのにも関わらずこのシリーズの虜になった次第です。
あらすじ
人間を凶暴化させ、わずか1日で韓国を壊滅させたウイルス。半島から脱出しようとする人々の群れに、姉夫婦とまだ幼い甥を連れたジョンソク大尉(カン・ドンウォン)の姿もあった。彼らは日本行きの船に乗り込むが、客席から感染者が発生、姉と甥が目の前で襲われてしまう。
あれから4年が過ぎた。船がたどり着いた香港に亡命したジョンソクは義兄のチョルミン(キム・ドユン)と絶望的な日々を送っていた。
そんな二人に裏社会から儲け話が迷い込む。それは閉鎖された半島へ潜入し、2000万ドルが積まれたトラックを奪ってこいという内容だった。
主要キャスト
ジョンソク:カン・ドンウォン
かつては軍の大尉であった。現在は香港に義兄と亡命し、差別と戦いながらひっそりと暮らしている。
ミンジョン:イ・ジョンヒョン
ジュニとユジンの母親。閉鎖された半島で元士官だったキムと暮らしている。ジョンソクとはかつて遭っている。
ソ大尉:ク・ギョファン
631部隊のリーダー。自分も半島からの脱出を希望している。
見どころ
韓国のブロックバスターに興奮必至!
もうね、エンタメ作品としてはこれ以上ない出来でしてね。あ、ブロックバスターとは大量な資金を投資された作品の事をいいます。
ガンアクションありカーアクションあり。そしてクライマックスにはキッチリ人情劇も用意されていてフルコースなんですよ。
特にカーアクションなんかは最高でしたね。少し『マッドマックス』オマージュが過ぎた感もありますが(笑)
もう日本は『アイアムアヒーロー』程度では太刀打ちできなくなってしまいました。
雪崩はもはやお家芸か
Kゾンビといえばその量。前作で一番好きだったシーンはガラスを突き破って雪崩のように押し寄せてくるところ。
今回もキッチリ用意されていまして、それが重要な役目も担っております。
まとめと総評
ジョンソク役のカン・ドンウォンさんの演技初めて観ましたけど、カッコ良かったですね!
少しダイヤモンド☆ユカイさんに似ているところも良かったです。
トラック争奪を依頼してきた、あの裏社会の一味もいい味出してましたね。
銃の撃ち方が雑で、キム・ギドク監督の『人間の時間』を思い出してしまいましたよ。
前作をご覧にならなくても全く問題無し。一応時系列と世界観は引き継がれていますが、釜山の初期防衛が実は失敗していたという事だけ。
個人的には前作で生き残った二人(正確には三人ですか)をどこかに登場させて欲しかったです。
という訳で評価の方は、、、
☆☆☆☆
監督の頭には既に次回作が用意されている模様!楽しみに待ちましょう!