テアトルみどり座

映画の感想、見どころを気ままに紹介しています。

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昔はこういう問題もあったな…という時代へ向けて『82年生まれ、キム・ジヨン』感想と見どころ

82年生まれ、キム・ジヨン

英題:kimujiyong1982

2019年 韓国

監督:キム・ドヨン

上映時間:118分

鑑賞日:2020/10/10

劇場:109シネマズ湘南

 

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 こんにちは!フェミニストのみどりです。

前回ご紹介した『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』(みどりの感想はコチラ)で煉獄杏寿郎の母上瑠火の言葉、

なぜ自分が人よりも強く生まれたのかわかりますか?弱き人を助けるためです。

この言葉を我々の日常で置き換えますと、この「弱き人」というのは女性や子供の意味でも捉える事ができますよね。

実はみどりは小さい頃、女子に乱暴ばかりしていました(いやらしい意味ではなく)。

ある日、下校の最中いつものように女の子にちょっかいを出していたみどりと父がばったり遭遇。そこで父は烈火のように怒り小学生みどりに、女の子には優しくしなきゃダメだと諭したのでした。

その日から女子に対する見方が180度変わり、「男は女を守る者」と解釈しそれは今も継続しているというね。

教育って大事!

もう映画やドラマとかで、女子に暴力を振るうシーン等を観ると怒りで髪の毛が逆立ちそうになり、もしも現実に遭遇したら金属バットでその男の頭めがけて迷わずフルスイングできそうです。

そんなみどりが今回ご紹介する作品は『82年生まれ、キム・ジヨン』

2018年に日本でも翻訳版が発行されベストセラーになったのでタイトルも聞いた事ある方が多いと思います。

女性の生きづらさを前面に出した本作、あらすじからどうぞ!

 

 

あらすじ

1982年、4月1日に生まれたキム・ジヨン(チョン・ユミ)、現在の彼女は大学の先輩にあたるデヒョン(コン・ユ)と結婚し、2歳になる娘アヨンがいる。子育てと家事に追われる日々、お正月は例年通り、釜山にある夫の実家に帰省した。

そこでは義母への気遣い、家事の手伝いで心も身体も休む暇がない。そこで突然ジヨンはこう言い放った、

「奥さん、うちのジヨンを実家に帰して下さい。お正月に娘さんに会えてうれしいですよね?私も娘に会いたい。義姉の料理まで用意させて、ジヨンが気の毒です」

 

 

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本作のパンフレット。落書き帳をモチーフにした縦開きのデザインが最高です!

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唯一の難点は読みにくい事(笑)


主要キャスト

キム・ジヨン:チョン・ユミ

結婚を機に仕事を辞めて現在は専業主婦。様々なストレスで精神を病んでいる。

 

デヒョン:コン・ユ

ジヨンの夫。大卒で企業の正社員で生活には問題無しの男性だが…。

 

 

見どころ

男性諸氏よ、これを当然の話と思わないで!

家父長制、セクシャルハラスメントと現代のジェンダー問題が随所に描かれていて、身につまされる男性も多いと思います。本作を観て今まで気付かなかったと思えればヨシ!

言い分は色々あるとは思いますが、今一度自分を見つめなおしてみましょうよ。

 

やっぱり落ち着く二人の共演

2016年の傑作ゾンビ映画『新感染 ファイナルエクスプレス』以来のコン・ユとチョン・ユミの共演です。チョン・ユミはマ・ドンソクの奥さん役の妊婦さんでしたよね。

大きなお腹を指さして、

「これ作ったの、俺」と冗談を言うドンソクに、

「バカ…」

と呟く姿が凄くチャーミングでした。

今回は全く違う世界観ですが、日本でも大ヒットした『新感染 ファイナルエクスプレス』で馴染みのある我々はなんかほっとしますよねぇ。

 

 

まとめと総評

以前ご紹介した『はちどり』(みどりの感想はコチラ)と扱っているテーマは同じです。

若い方は『はちどり』の方がお勧めで、ご結婚されている方、若しくは既に社会人になられている方は本作が断然お勧め!

随所に共感できるポイントがあるのではないでしょうか。

みどりは原作を読んでいないのですが、どうも原作よりも映画版の方が少しソフトに描かれているらしいんですよね。これよりもキツめの原作って…と思いますので機会があれば読んでみたいと思います。

評価は、、、

☆☆

はい、『はちどり』と同じでした!女尊男卑なので(笑)

 

 
 
 

 

 
 
こちらはベストセラーとなった原作版 ↓
インパクトある表紙でしたよね。
 
 
初めて観た時は、コン・ユの事を本気で大沢たかおかと思いました ↓
 
上記の『新感染 ファイナルエクスプレス』はU-NEXTでも視聴可能です ↓

 
 
 

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