テアトルみどり座

映画の感想、見どころを気ままに紹介しています。

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あなたならどう過ごす?『ワン・モア・ライフ!』感想と見どころ

ワン・モア・ライフ!

原題:Momenti di trascurabile felicita        

2019年 イタリア

監督:ダニエール・ルケッティ

上映時間:94分

鑑賞日:2021/3/14

劇場:kinochinema横浜みなとみらい

 

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 人生1秒も無駄にしたくない!支配人のみどりです。

とはいいつつもついつい横になってYoutubeで「failarmy」なんか見て無駄な時間をしっかり過ごしてしまうんですよね。

今わの際に立ち、後悔を1ミリもしないで旅立てる人っているのかしらと感じてしまいます。

みどりなんか絶対にあれもしてないこれもしてないってオロオロすると思います・・ってオロオロする元気があるのなら死んでませんか…。

さて、今回ご紹介する作品は『ワン・モア・ライフ!』というイタリア産のコメディでございます。

 

人生のロスタイムを手に入れたダメおやじの92分一本勝負!

 

このキャッチいいですよね!

『イエスタデイ』で感じた、設定を聞いただけで面白さが予感できる作品ですよ。

 

 

あらすじ

 イタリア、シチリア島。パレルモ港で技師として働くパオロ(ピエルフランチェスコ・ディリベルト)のささやかな楽しみは、交差点を赤信号ですり抜ける事。ある日の仕事帰り、いつものように交差点で全方向が赤になったタイミングで侵入、しかし1/4秒ズレてしまい車と衝突して即死してしまう。

走馬灯のように思い出したのは、タクシーの列はどこから始まっているのかとか、恋人からかけられた深い言葉とかいささかどうでもいいことばかり。それよりも予想外に短い一生に納得できないパオロは天国の入り口で猛抗議。調べてみると健康のために飲み続けてきたスムージーの分を考慮していなかった事が判明して、急遽92分だけ地上に戻る事を許される。この限られた時間、パオロがとった行動とは!?

 

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本作のパンフレット。イタリアってこんなバイクが似合います。

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情報や紙質はこういう感じでいいので、お願いだからパンフは800円未満にしてほしい…




主要キャスト

パオロ:ピエルフランチェスコ・ディリベルト

妻に一男一女の四人家族。性格はいい加減で、ママ友とも火遊びをしていたクズ男。

限られた92分を家族の絆を最後に深めようと奔走する。

 

アガタ:トニー

パオロの妻。急に人が変わったように情熱的に接するパオロを不審に思う。

 

天国の役人:レナート・カルペンティエーリ

パオロの監視役。午後7時20分きっかりに天国に連れ戻そうと見張っている。

 

 

見どころ

オフビートなギャグが気持ちいい

天国でのシーン、あり得ない桁の番号札や、スタッフの方が使っているPCがやたら古かったりとこういう細かいギャグが凄く気持ちよかったです。

あらすじにもあるように長年スムージーを飲み続けてもたったの1時間ちょいって(笑)

 

前半は笑えてクラマックスでいつの間にか・・

やっぱりね、予想はしていたんですが泣けるんですよ。だってたったの92分なんですよ。

それを今まで迷惑をかけてきた家族の為に使うパオロの頑張りが胸を打つんですよ。

 

 

まとめと総評

パンフレットのインタビューにてピエルフランチェスコ・ディリベルトさんとトニーさん、お二人はこの舞台パレルモのご出身だとか。

この地は知る人ぞ知るかつてはマフィアが牛耳っていた町。お二人揃って語っていらっしゃったのですが、パレルモが舞台でマフィアが出てこない作品は記憶が無いと。

時代が変わり、街も浄化されたそうなんです。そういう面も意識して鑑賞しても面白いですね。

92分でピンと来た方もいらっしゃると思いますが、これって映画1本分の尺とほぼ同じじゃないですか。ワンシチュエーションとも予想できますが、そうではないのもポイントです。

そして本作には原作が存在するのですが、『取るに足らない幸せの瞬間』『取るに足らない不幸の瞬間』という2冊の本がお話が元になっているそうです。

2作分とは思えない、とてもうまくまとまっていました。

さて本作の評価は、、、

 

☆☆☆☆

 

久しぶりのイタリアンコメディ堪能しました!

 
設定の勝利といえばコチラ ↓
みどりもおんなじ事考えていました(感想はコチラ

 
複数のお話が一本の映画になったといえばコチラ ↓
巷の評価はイマイチですが、みどり的には珠玉の作品!

 
 

 

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