テアトルみどり座

映画の感想、見どころを気ままに紹介しています。

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あの作品からたどり着きました『ウィッカーマン Final cut』感想と見どころ

ウィッカーマン Final cut

原題:The Wickerman the final cut

2013年 イギリス

監督:ロビン・ハーディー

上映時間:94分

鑑賞日:2020/11/15

劇場:横浜シネマリン

 

 

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 こんにちは!ヘンな映画大好き支配人のみどりです。

この「ヘンな映画」とはとかく「カルト」という括りになる事が多いです。

邦画で80年代後半から90年代初頭に『鉄男』(塚本晋也監督)効果で結構不条理系の作品が台頭しましたが、カルト認定された作品はあまり無かったと記憶しております。

このカルトという言葉ですが、意味は”ある一定の層に絶大な支持を受けている”という意味。

 

新進気鋭のヘンな映画メーカー(賞賛の意で)アリ・アスター監督、『ミッドサマー』(みどりの感想はコチラ)が記憶に新しいと思いますが、今回の『ウィッカーマン』は『ミッドサマー』を作るうえで大いにインスパイアされた作品なのです。

そしてこの『ウィッカーマン』はカルト中のカルトと賞されております。実はみどりは『ミッドサマー』で本作にたどり着いたクチでして、本当に映画の「枝」ってファンには大切なものだなと痛感。『ミッドサマー』観てなかったらこの『ウィッカーマン』にたどり着かなかったわけですから。

今回は流通してきた88分バージョンに6分足した『Final cut』で鑑賞してきました。

何せ初見なのでどこが追加シーンなのか解らないですが…。

とりあえずあらすじからどうぞ!

 

あらすじ

スコットランド本土からニール・ハウイー警部(エドワード・ウッドワード)が、人里離れた孤島サマーアイルにやってきた。目的はローワン・モリソンという少女の捜索。

島にたどり着いた警部は聞き込みを始めるが、島民たちは誰もその少女を知らないという。しかもローワンの母親までもが娘の存在を否定している。

翌日から本格的な調査を開始したハウイーは、怪しげな異教ケルトの神々を信仰するこの島の人々を支配するのがサマーアイル卿であると知る。

しかしそれは狂乱と神話の儀式にハウイーを落としいれる出会いとなった…。

 

 

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本作のパンフレット。ちゃんと今回のfinal cut用に制作されたパンフでした。

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巻末のサクサク読めるセリフ集が最高。これでいつでも物語を反芻できますね。

 

主要キャスト

ハウイー警部:エドワード・ウッドワード

ローワン捜索のためにスコットランド本土から水上飛行機でサマーアイルに赴く。

敬虔なクリスチャンで童貞。

 

サマーアイル卿:クリストファー・リー

全島民から崇められていて、公的な文書ですら彼の許可が無いと閲覧もできない。

 

 

見どころ

性の解放が過ぎる

映像ではそこまで露悪的ではないですが、随所に流れるオリジナルソング。その歌詞に注目です。設定ではこの島は性の解放をモットーとしているのですが、あの歌詞って…。

言葉選びのセンスに脱帽する事でしょう(笑)

 

この時代ならではの恐ろしさ

やっぱりフイルムで撮られた映像って味がありますよねぇ。あの色補正が行き届いていない様が、女性の裸体をいっそう禍々しく映し出していて世界観にピッタリなのです。

そこにいやらしさは全くなく、エログロの恍惚さを醸し出していました。

 

 

まとめと総評

つくづく『ミッドサマー』って凄い作品だったなあと感じました。

あの作品の原点を劇場で鑑賞できて本当に良かったと実感しましたよ。

闇ではなく白昼に行われている狂気を皆さんも体感してはいかがでしょうか!

というわけで評価は、、、

 

☆☆☆☆

 

駄作として悪名高いニコラス・ケイジ版も死ぬほどヒマな時に観てみようと思います。

 

 

 
もう酷評の嵐のニコラス・ケイジ版はこちら ↓
 
カルトでみどりが一番初めに思いつくのは意外にもコチラ ↓
カルトという言葉の定義の広さを痛感する事まちがいなし!
 
 

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