ホモ・サピエンスの涙
原題:OM DET OANDLIGA
2019年 スウェーデン=ドイツ=ノルウェー
監督:ロイ・アンダーソン
上映時間:76分
鑑賞日:2020/11/21
劇場:kino cinema横浜みなとみらい
こんにちは!支配人のみどりです。
皆さんもご経験があると思いますが、例えばこれからラーメンを食べに行くとします。
目当てのお店が運悪く休業だった。一緒にいたお連れがとにかく何でもいいとせかすので、仕方なく別のメニューに変更。
若しくは今日の夕ご飯は唐揚げと聞いていたけど、帰宅したら奥様の気まぐれでお刺身だったなど。
きっとありますよね(笑)
いわゆる口がその献立で仕上がってしまって、急に別の料理が出てくると困惑する例のアレです。
今回ご紹介するスウェーデンの巨匠ロイ・アンダーソン監督の『ホモ・サピエンスの涙』ですが、予告を観た時ただならぬ映像美に惹かれて今回鑑賞してきました。
しかし鑑賞後、一番頭に浮かんだのは、
「今日って映画観にきたんだよな…」
もうねこの作品、絵画なんですよ。
全33シーン全てワンカット。そのどれもが美術に匹敵するのです。
日常に溢れている悲劇と希望。その大小問わず誰もが経験するであろう瞬間を詰め合わせたそんな作品でした。
あらすじ
時代も年齢も異なる人々が織りなす悲喜劇。
悲しみは永遠のように感じられるが、長くは続かない…。
主要キャスト
牧師:マッティン・サーネル
ナレーター:イェッシカ・ロウトハンデル
空飛ぶカップル:タティアーナ・デローナイ、アンデシュ・ヘルストルム
見どころ
これは絵画か?
独特の色味に、計算された構図。本作は1シーンを除いて全て屋内で撮影されています。
アンダーソン監督は大のCG嫌い。人間の視覚にどう作用するかを徹底的に考え抜き、自身が所有するスタジオで撮影されております。凄いですよね!
当然背景は全てマッドペイントなんですよ!
戦禍に憂いる空飛ぶカップルの眼下に広がる街並みも全て手作りです。
まとめと総評
様々な悲喜劇の詰め合わせ。どれか一つくらいは共感、若しくは似たような経験をしたと感じることでしょう。
それを外側から観る事で、自分がどう感じるのか?そういった自己観察ができる作品でした。
でもですね、やっぱり映画を観にきて絵画を見せられた感がどうしてもぬぐい切れず、評価は、、、
☆☆
となりました…ごめんなさい。
でも既に4か月前の鑑賞ですが、もう一度観たいと思っている自分がいますよ!