タイトル、拒絶
2019年 日本
監督:山田佳奈
上映時間:98分
鑑賞日:2020/11/14
劇場:イオンシネマ座間
こんにちは!性風俗は全面肯定派の支配人みどりです。
この産業はもはや必要悪。あえて言うならば女性向けの風俗店がもっとポピュラーになればいいのにとすら思っております。
この件を話しだすと長くなりそうなのでこのくらいにして、今回ご紹介する作品は『全裸監督』の内田英治プロデュース、山田佳奈監督の『タイトル、拒絶』という作品。
みどりが今一番注目している若手女優の伊藤沙莉が『獣道』以来の主演作です。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、伊藤沙莉さんはオズワルドのツッコミ担当伊藤さん(眼鏡でヒゲの方)の妹さん。
まだ20代にも関わらず演技力は折り紙つきで、『獣道』ではトップレス姿も披露していましたね。
何よりもあのハスキーボイスがいいです!失礼覚悟で言わせてもらいますと、決して美人というわけではないのですが、とにかく醸し出している空気感が最高なんです。
劇中の存在感もハンパなく『全裸監督』のメイク役でもその演技は光っておりましたよ。
とりあえずあらすじからどうぞ!
あらすじ
下着姿のカノウ(伊藤沙莉)は独白する、
「ワタシの人生なんてクソみたいなもんだと思うんですよね」
実はカノウは当初デリヘル嬢として稼ぐつもりであったが、デビュー戦でやはり自分には無理だと悟り、この店の裏方の仕事に就いている。
休憩所の飲み物の補給や、先輩キャストの愚痴に付き合い淡々と仕事をこなすカノウはこの生活はまんざらでもなかった。
ある日、新人キャストのリユ(野崎智子)が入店してくる。彼女が参加したことによって、店の空気が一変していくのであった。
主要キャスト
カノウ:伊藤沙莉
一般企業の就職は全敗。流れ着いたのはこのデリヘルの事務所。最初の仕事で客に迫られ、その男の急所を蹴って逃亡。それ以来店の裏方業務に就く。
マヒル:恒松祐里
店のナンバーワンキャスト。いつも明るく笑っている。
山下:般若
店の店長。キャスト達を人として見ていない。
設楽:でんでん
店のオーナー
見どころ
女性達のたくましさ
冒頭で性産業を肯定する発言をしましたが、本当に携わっている方々は大変だと思います。
いや、決して差別的に捉えているわけではなく、心底感服しているのです。
自分がもしも女性だったら同じ事ができるかと言われると、やっぱり即答はできないです。
本編最初のシークエンス、カノウのようにみどりも、
「むりぃ~」
と叫んで下着姿で飛び出してしまうかもしれません。
これを最初に見せることによって、他のキャストの大変さや慎ましさが理解できるというとても説得力のある構成だったと思います。
そして彼女達も決して楽ではない仕事になぜ就いているのか、本編でそれぞれの事情を理解してください。
まとめと総評
本作は山田佳奈監督が以前舞台で演じた劇の映画版となっております。
それにしても劇中に登場する男どものくずっぷりが著しく、同性としてなんとも嘆かわしく思いました。
みどりもそうですが、女性には優しくをモットーにされている方には少々キツメの内容でしたよ。
物語はセックスワーカーに従事する女性達の群像劇ですので、女性を一段上のステージに上げるための構成ですと、男はクズの方がちょうどいいかもしれませんがね…。
脚本を読んだ瞬間に伊藤さんは、
「この役を私以外の誰にもやらせたくない」
と思ったほどの意欲作。特に女性の方にお勧めしたい作品でした。
評価のほうは、、、
☆☆☆
やっぱり内田英治関連作品はどれもいいです!
『全裸監督シーズン2』今から楽しみです~
伊藤沙莉といえばコチラ ↓
彼女の体をはった演技もさることながら、日テレの長寿番組「世界まる見えテレビ特捜部」でお馴染みのマシューが出ている事にも注目です。