テアトルみどり座

映画の感想、見どころを気ままに紹介しています。

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それぞれの戦う理由『アンダードッグ』感想と見どころ

アンダードッグ

2020年 日本

監督:武正晴

上映時間:前編131分、後編145分

鑑賞日:2020/12/5

劇場:イオンシネマみなとみらい

 

 

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 こんにちは!支配人のみどりです。

突然ですがボクシングって物語になりますよねぇ。

みどりも実際のボクシングのファンという訳ではないですが、かつてボクシングを題材にしたお話は傑作が多いと記憶しております。

まず漫画だとやっぱり『明日のジョー』が大好きです。映画ではアレでしたが・・(みどりの感想はコチラ)。

これが子供の頃読んでいて、いざ大人になって読んでみるとこれがまたとても深い物語で全く別の印象を受けましたよ。やっぱり梶原一騎の世界観って子供では理解しがたいと痛感。

そして映画ですと『ロッキーシリーズ』『レイジング・ブル』などの名作も多数。

今回久しぶりのがっつりボクシング映画の『アンダードッグ』を鑑賞しました。

安藤サクラの出世作『百円の恋』の製作チームの再結成という訳で面白くない訳はありません。

 

 

あらすじ

アンダードッグ:かませ犬

ボクシングの世界にはこのような立ち位置の選手がいる。

末永晃(森山未來)もこのかませ犬としてボクシングの世界に辛うじてしがみついてはいるが、普段はデリヘルの運転手で生計を立てている。

珍しくジムの会長から呼び出しを受けた晃は、4ラウンドのエキシビションマッチを打診される。対戦相手はお笑い芸人の宮木(勝地涼)。それはバラエティ番組の挑戦企画であった。

渋々宮木との試合を受ける晃、ところが後日、番組プロデューサーからある提案をされてしまう…。

 

 

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本作のパンフレット。擦り切れた感が作品にピッタリです。

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前編・後編ともに内容を収録。

主要キャスト

末永晃:森山未來

7年前、日本タイトルマッチに敗れはしたがそれは名勝負であった。現在はデリヘルの運転手をしながら老いた父と二人暮らし。

 

宮木瞬:勝地涼

大物俳優を父に持つうだつが上がらない二世タレント。一応芸人ではあるがネタでわかせる事はない。番組の挑戦企画でプロテストを受け、晃との対戦に引退を賭けて挑む。

 

大村龍太:北村匠海

養護施設で育った元半グレ青年。才能を認められボクシングの世界に入った。

 

木田五郎:二ノ宮隆太郎

晃が働くデリヘルの店長。晃とは古い馴染み。

 

会長:芦川誠

晃が所属する箕島ジムの会長。

 

 

見どころ

迫力あるファイトシーン

『百円の恋』でもそうでしたが、武監督のボクシングシーンって「痛い」んですよ。

そこには華やかさや絢爛さは微塵も無し。絶妙な角度とカット割り、そして音の調和が生まれ我々を観客席どころかリング内にまで飛び込ませるような錯覚に陥ります。

 

戦っているのは男性だけではない

三人のボクサー以外にも晃の父親、デリヘル店の店長の五郎、そして田淵もみんな戦っています。そして周りをとりまく女性陣の戦いも見逃せません。ある者は不条理な社会と、そしてある者は最愛の人を支えるため、そしてある者は自分自身と…。

 

 

まとめと総評

鑑賞の前日ですが、いつもの飲み友達と早朝4時まで深酒してしまったんですよね(苦笑)。

このコンディションで前後編合計4時間を超える作品に挑んで大丈夫かと懸念していましたが、もうそんな事は杞憂になり下がりましてね!

やっぱり何かと戦うっていいなぁと勇気を貰いましたよ。

そして本作のエンディングに、石崎ひゅーいさんの「Flowers」という曲が流れるんですが、これがまたいい! ↓

 

「彼はこれからも未来に向かって走っていくんだな・・」

と涙する事間違いありません!エンドロールまで見逃し厳禁です。

評価ですが!

前編:☆☆☆☆☆

後編:☆☆☆☆

となりました。均せば満点でいいでしょう。はい。

 

 
『ミリオン・ダラー・ベイビー』みたいな内容だったら嫌だなぁ
と怯んだものです。安藤サクラ良かった!↓
 
芦川誠さん好きなんですよ。
やっぱり彼の代表作といえば初期の北野作品 ↓
 
 
 

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