mid90s
原題:mid90s
2018年 アメリカ
監督:ジョナ・ヒル
上映時間:85分
鑑賞日:2020/8/29
劇場:イオンシネマ百合ヶ丘
誰もが通る、目に映るもの全てが輝いていた時代。
こんにちは!支配人のみどりです。
そんなみどりの輝いて見えた時代はずばり80年代。
音楽や映画のカルチャーは勿論、やっぱり思春期真っ只中ってのは何でも金色でしたよ。
初めて夜遊びした時、
初めてタバコを吸ってみた時、
初めてお酒を飲んでみた時、
初めて女子と遊んだ時、
とこのように初めての○○は1歩レベルアップしたというかね。一段ずつ大人になっていく過程がワクワクしていたのは誰しも経験することだと思います。
そんな昔を鮮やかに彷彿させてくれるのが本作『mid90s』。
みどりよりも少しだけ下の世代のお話だったのですが、とっても良かったです!
とりあえずあらすじからどうぞ
あらすじ
1990年代半ばのロサンゼルス。13歳のスティーヴィーは兄のイアン、母のダブニーと暮らしている。
小柄なスティーヴィーは力の強い兄に全く歯が立たず、早く大きくなって彼を見返してやりたいと願っていた。
そんなある日、街のスケートボードショップを訪れたスティーヴィーは、店に出入りする少年たちと知り合う。彼らは驚くほど自由でかっこよく、スティーヴィーは憧れの気持ちでそのグループに近づこうとした。
主要キャスト
スティーヴィー:サニー・スリッチ
早く大人になりたい13歳の少年。スケートボードショップでレイ達のグループと知り合う。
レイ:ナケル・スミス
グループのリーダー的存在。ファックシットと違い大人の考えが出来る少年。
ファックシット:オーラン・プレナット
ボードの技術は上手いが言動がイマイチな少年。
ルーベン:ジオ・ガリシア
グループではスティーヴィーより少しだけ年上の少年。家庭に問題を抱えている。
フォースグレード:ライダーマクラフリン
映画監督を夢見る少年。レイ達の滑りをビデオに収め続けている。
見どころ
あくまで90年代にこだわりました
みどりはヒップホップに明るくないので、イマイチ使用されている楽曲の意味が理解できなかったのですが、ラジオでサイプレス上野さんとライムスターの宇多丸さんがこの映画に登場するヒップホップカルチャーはただ者ではないと太鼓判を押されていました。
BGMとして使用されている楽曲は勿論、部屋に貼ってあるポスターも含めてね。
そして本作は16mmフィルムで撮られておりまして、常に画角が4:3なんですよ。
最近ではさすがに見なくなりましたが、あの地デジになりたての時によくCMなどで見かけた両サイドに帯が入っている画です。
それらを意識してもしなくても凄く時代を感じる事ができまして、改めて2020年代ってあれから凄く時間が経ったんだなと遠い目をすること山の如しです!
スティーヴィーの前向きさに勇気を貰う
「無敵」だった頃ってありますよね(笑)。怖いものが何もなかった時代。大人になるにつれ、仕事だったり、家庭だったり、はたまた社会全体だったりと怖いものが一つすつ増えていくもの。しかし本作のスティーヴィーの姿を見ていると、誰しもあった無敵時代に戻れる気がするんですよ。特に中春世代の男性諸氏は必見です!あの熱かった時代に戻れますから!
まとめと総評
俳優として既に有名だったジョナ・ヒル。みどりも『21ジャンプストリート』は大好きな作品です。そんな彼が作った本作はなかなかどうして傑作だったのではないかと感じました。
パンフレットに掲載されていたインタビューを読むと、彼は映画の勉強をする為に学校には通わなかったが、俳優として作品に携わる事によって一番いい席で映画というものを学ばせてもらったとありました。そして一寸の後悔もしたくないから、脚本には3年の月日をかけて書き上げたとの事です。こんな想いを胸に秘めた人が作る映画が面白くないはずがないので、既に次回作が楽しみな自分がいますよ。
そして最後に本作のファーストショットが凄くいいので注目です!
というか予告編で既に見れますが…。
やっぱりA24作品はいいですねぇ。
というわけで評価は、、、
☆☆☆☆☆
久しぶりの満点!次回作も楽しみにしています。