テアトルみどり座

映画の感想、見どころを気ままに紹介しています。

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選ばれし恍惚と不安…『ディエゴ・マラドーナ 二つの顔』感想と見どころ

ディエゴ・マラドーナ 二つの顔

原題:DIEGO MARADONA

2019年 イギリス

監督:アシフ・カパディア

上映時間:130分

鑑賞日:2021/2/8

劇場:小田原コロナワールド

 

 

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 こんにちは!サッカーはおろか野球すらもさっぱりな支配人のみどりです。

 

実はみどりは仕事の関係で以前、南米に2ヶ月くらい滞在していた事があります。

メキシコからペルー、ウルグアイ、パラグアイ、ブラジル、アルゼンチン、ドミニカ共和国とね。

ご承知の通りこの辺のサッカーに対する情熱は凄まじいもので、基本政治家よりもサッカー選手の方が偉いです。

 

ブエノスアイレスに滞在していた時は、地元のクラブチームであるボカ・ジュニアスの大事な試合があるとかで、悪い事言わないから今日は早めにホテルに戻れと行きのタクシーの運ちゃんに言われたものです。

 

 そんなサッカーに疎いみどりでも本作で描かれておりますディエゴ・マラドーナくらいはさすがに知っておりまして、この人の半生が凄く興味をもっておりました。

”神の右手”から5人抜きのゴールを決めて、一試合で二つの伝説を作った人。

その反面マフィアとの繋がりから薬物使用疑惑と波瀾万丈を地で行く存在として注目していたのです。

そんな時に本作が公開されると知り、早速観てきました。

 

監督はエイミー・ワインハウスのドキュメンタリー『AMY エイミー』でアカデミー賞を受賞したインド系イギリス人監督アシフ・カパディア。

『アイルトン・セナ ~音速の彼方へ』を含め、近年の偉大な人物のドキュメンタリー三部作のトリを務める本作です。

 

 

あらすじ

1984年、世界的な人気を誇るアルゼンチン出身のディエゴ・マラドーナは熱狂的な観客が集うイタリア南部の弱小クラブSSCナポリに移籍する。クラブ史上初のセリエA優勝に導いた功績の裏には、マフィアとの交際、愛人とのゴシップ、コカインでの逮捕とトラブルメーカーとして忌み嫌われてもいたのだ…。

 

 

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本作のパンフレット。アルゼンチン代表のイメージカラーが象徴的です。

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金子達仁さんのコラムが面白かった!

 

見どころ

タイトルの意味とは

本作を通して語られている事柄でもあるのですが、彼には二つの顔が共存していたという。

純粋にサッカーを愛し、いつまでも子供の心でいられる”ディエゴ”

それに相反して大人であり、とりわけ闇の部分を持った”マラドーナ”の顔。

これを意識して本編の貴重な映像を観ると、本当に同一人物かと疑いたくなるでしょう。

ピッチで素晴らしいプレーでゴールを決め、無邪気にはしゃいでいる姿は”ディエゴ”なんですよねぇ。

 

 

まとめと総評

サッカーはワールドカップくらいしか見ないみどりでも、マラドーナという人物がどんな人なのかはおおよそ理解できましたよ。

 

偉大な人ってどうしても周りがほっとかないですよね。

マラドーナも外野があそこまで騒がなければ、ずっとディエゴのままでいられたのではないかと感じてしまいました。

そして本作を鑑賞するにあたっては、「フォークランド紛争」について基本的な知識があればより楽しめます。あの状況下でピッチに立ったマラドーナの精神状態って…。

 

映画そのものは、当時の貴重な映像が流しっぱなしになっている印象でして、ファンの方にはおおいに楽しめるといった感じでしょう。それ以外の人には少し冗長的かなと。

 

☆☆

 

みどりのような一般人だとこんな感じっす。はい。

 

 
F1も疎いんですよね(苦笑)
 
彼女の訃報は本当に驚いたものです ↓
そして色んな深い闇を感じました。
 
 
 

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