テアトルみどり座

映画の感想、見どころを気ままに紹介しています。

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勇気が出るミュージカル『グレイテスト・ショーマン』感想と見どころ

グレイテスト・ショーマン:(原題)The Greatest Showman

2017年 アメリカ

監督:マイケル・グレイシー

 

世の中は不公平で、人間は不平等。自分よりも恵まれている境遇の人を見るたびにこう思う事はありませんか?でも自分のちょっとした努力と勇気で、このような思いを払拭できる事を教えてくれているのが本作。

この舞台となっている「見世物小屋」。倫理的に様々な意見が飛び交う、絶滅した娯楽施設を卓越したテンポで描かれています。

 

ではあらすじを、

 

 

あらすじ

 

これは伝説の興行師、P・T・バーナムの物語。

貧しい仕立て屋の息子、バーナム(ヒュー・ジャックマン)は良家の令嬢チャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)と出会い、やがて結婚。二人の娘にも恵まれ、慎ましくも幸せな家庭を育んでいた。

ある日勤務していた貿易会社が、船が沈没したため倒産。成功を夢見ていたバーナムは解雇された日、沈没した船の登録証を担保に銀行から融資を受ける。

それを元手に蝋人形館をオープンさせるが、客足はおもわしくない。

娘から「生きて動いている面白いものを見せたら?」との言葉に、彼は閃いた。銀行で出会った小人症の男性の居所をつかみ、「君に観客から敬礼させてやる!」と懸命にスカウトする。ここからバーナムは町中に「面白い人求む!」と求人広告を貼り、次々と集まってくるフリークス達。彼の演出センスもあり、日陰でくすんでいた出演者達は脚光を浴びるようになる。反対派の嫌がらせもあったが、バーナムは一躍時の人となった。そんな時、バーナムはフィリップ・カーライル(ザック・エフロン)という劇作家と出会い、ショーの演出に磨きをかけることになる。遂に英国女王陛下からも見初められた存在になったバーナム。そのきっかけで有名なオペラ歌手のジェニー・リンド(レベッカ・ファーガソン)と遭遇。この出会いが彼の運命を大きく揺さぶることになるとは、彼はまだ知らなかった…。

 

 

キャスト

 

P・T・バーナム:ヒュー・ジャックマン

 

実在した興行師。貧しい仕立て屋の息子として育った彼は、父の死とともに浮浪児となる。「成功」においては人一倍貪欲。

 

フィリップ・カーライル:ザック・エフロン

 

イギリスの劇作家。バーナムのサーカスの利益10%の報酬で、彼のショーの演出を担う。

バーナムよりも堅実で彼の良きパートナー。サーカスに出演していた空中ブランコ師のアンと恋に落ちる。

 

チャリティ・バーナム:ミシェル・ウィリアムズ

 

バーナムの妻。良家の出自だが、バーナムがサーカスを始める以前の貧しい暮らしも、家族がいれば満足と一切不満を言わなかった。

 

 

 

見どころ

 

歌のシーンは正に一級品のPV

 

もうダンスシーンは圧巻の一言。あ、言い忘れましたが、本作はミュージカルです。

なので話の7割は歌とダンスで進行していきますが、どれも捨てシーン無し!

ウルヴァリン役のイメージが強かった方も、ヒュー・ジャックマンの別の顔を観て驚くことでしょう。

特にお勧めなのが、バーでフィリップをスカウトするシーン。バーテンさんが凄くいいです!

 

二人の子役の表情に注目

 

バーナムの二人の愛娘、ヘレン(キャメロン・シェリー)とフィロ(ウィル・スウェンソン)がまたいい演技していました。子役ならではの澄んだ瞳が印象的。

貧困から栄華に昇華した家庭の子供たちを見事に演じ切っています。

 

黄金比の尺

 

冒頭でも言いましたがとにかくテンポがよく、上映時間も105分とこれまたちょうどいい長さ。中弛みのない構成は見事です。

 

 

 

まとめと総評

 

ノンフィクション系の作品は、映画ならではのエンタメ要素を付けにくく、中には史実を忠実に再現するあまり、欠伸が止まらない作品も。しかし本作は描いている人物がエンターテイナーという事もあり、ダークな面もカラっと描かれています。

それでいて押さえなければならない点はきっちりと掴んでいるという。

「ミュージカルはちょっと…」と苦手意識を持たれている方にもおすすめです。

では本作の評価は、、、

 

☆☆☆☆

 

公開当時、批評家の中で意見が真っ二つに分かれたこの作品。みどりは「賛」です!

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