ワイルド・スピード ICE BREAK:(原題)The Fate of the Furious
2017年 アメリカ
監督:F・ゲイリー・グレイ
大人気長寿シリーズ最終章3部作の1作目。
シリーズの顔でもあった、ポール・ウォーカー亡き後の1作目でもあります。
思えばシリーズ1作目が2001年ですからこれで16年目となるんですねぇ。
そう思うとヴィン・ディーゼル全然歳取らないなぁ。現時点で御歳52歳。
日々の節制見習いたいものです。
ではあらすじを、
あらすじ
場所はキューバ。ドミニク(ヴィン・ディーゼル)はレティ(ミシェル・ロドリゲス)とハネムーンを楽しんでいた。ある日、ドミニクは車の故障で困っていた女性の手助けをする。サイファーと名乗る女性(シャーリーズ・セロン)は、故障を直してくれているドミニクにある写真を見せつける。そして自分の部下になれと要求し、その写真を見たドミニクは断ることが出来なかった。
時を同じく、娘のサッカーチームの監督をしていたホブス(ドウェイン・ジョンソン)に外交保安部から、ドイツの反体制組織に奪われた『電磁パルス砲』を独力で奪還するように依頼が来る。すぐにドミニク達ファミリーを招集し、作戦は成功。
しかし、直後、ドミニクはホブスを攻撃して電磁パルス砲を持ち帰ってしまった。彼をよく知るレティは言った、
「あれはドミニクじゃない。悪党の目だった…」と。
キャスト
ドミニク・トレット:ヴィン・ディーゼル
強力なカリスマでファミリーを束ねる。今回サイファーに嵌められ、仕方なくファミリーの敵となってしまう。
サイファー:シャーリーズ・セロン
凄腕のサイバー・テロリスト。ゴーストフライトというレーダーの合間をぬう専用機で常に移動している。ハッキングの技術も一流で、「ゴッド・アイ」の製作者であるラムジーすら適わない本作の敵。クールビューティーな外見からは想像できない『世界をひれ伏したい』という野望を抱いている。
デッカード・ショウ:ジェイソン・ステイサム
元イギリス軍特殊工作員。前作のラスボス。『ナイトシェード』の件(6作目「EURO MISSION」)で弟オーウェンと共にサイファーに恨みがあり、利害が一致したため今回はファミリーと共闘する。前作では冷酷な殺し屋だったが、本作ではドミニクの子供をあやしたり、実は母親に頭が上がらなかったりと意外な一面も垣間見える。
ルーク・ホブス:ドウェイン・ジョンソン
DSS(アメリカ外交保安部)の捜査官であったが現在は休職中。電磁パルス砲の奪還でドミニクの妨害によって結果失敗。地元警察に逮捕され、デッカードと同じ刑務所に収監されるが、彼と共闘して脱獄。また、デッカードの過去の功績を知り、彼の一番の理解者でありライバルと認める。
見どころ
便利な世の中が牙を剥く
中盤の見せ場であるニューヨークの市街戦。ここではあるモノが襲い掛かってくるのですが、それは無人の車。現代の車はキーレス時代。
ハッキングで遠隔操作ができてしまうんですね。流石に映画の中のような事にはならないと思うのですが、理論上可能な事を考えると背筋が寒くなります。
監督さんはPVが本職?
本作の監督F・ゲイリー・グレイはワイルド・スピードシリーズでは初監督。
最近では「メンインブラック:インターナショナル」でメガフォンをとりました。
実は彼ブラックコンテンポラリーのPVも数多く撮っており、中にはTLCの名曲「Waterfalls」もあります。特にクライマックスに注目して本作を鑑賞すると、彼のスタイルが見えてきて面白いですよ。
悲劇のエレナ
5作目「MEGA MAX」で初登場したエレナ・ネベス。ホブスと同じDSSの捜査官である彼女は、ドミニクの元カノでしたねぇ。勿論お付き合いしていたのは、レティがいなくなった時分なのですが、本作で登場するドミニクの息子はこのエレナとのあいだに出来た子供。
レティが戻った現在ドミニクも彼女との対峙はキツイでしょうが、エレナの心中も察したいところです…。
まとめと総評
前作「SKY MISSION」の記事でも書きましたが、段々と日本車が少なくなってきたシリーズも、ポール・ウォーカー扮するブライアンがいなくなってほぼ消滅。
しかしマッスルカーの魅力もふんだんに描かれていてそれはそれでいいかも。
特にニューヨークのシーンでドミニクが搭乗するプリムス・ロードランナーGTXが凄いです。70年代にこんな化け物みたいな車があったんですね。
それとデッカード兄弟の母親役のヘレン・ミレンがいい味出しています。「RED」の元敏腕スナイパー役の女性を彷彿していて、ファンには堪らない役どころとなっています。
という訳で今回の評価は、、、、
☆☆☆
オープニングの陽気なカーチェイス、昨日の敵は今日の仲間、BBQをしながらのハッピーエンド。これもあとわずかでお別れとなるとやっぱり寂しいですね。