テアトルみどり座

映画の感想、見どころを気ままに紹介しています。

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原題の意味って?『死霊館』感想と見どころ

死霊館:(原題)The Conjuring

2012年 アメリカ

監督:ジェームズ・ワン

 

中岡俊哉著「恐怖の心霊写真集」。支配人みどりの幼少期の愛読書でした。

噂によれば、フィルムからデータになった現代、件の心霊写真というものは激減したとの事です。

確かにフィルム時代は『感光』やら『二重写し』等の独特の撮影ミス(?)が存在しましたよね。子供の頃は幽霊の存在を本気で信じていた私、今ではある意味つまらない大人になったと実感しております。

そんな夢のあった幼少期を彷彿させる一本が今回の「死霊館」。

 

とりあえずあらすじを、

 

 

あらすじ

 

時は1971年、二人の看護師の女性が現代では有名な「アナベル事件」の相談をしていた。相談相手はウォーレン夫妻。彼らは大学でも超常現象について講義を行う二人。特に肩書を持っているわけではないが、夫のエド・ウォーレン(パトリック・ウィルソン)はバチカンへ悪魔祓いの要請などの責務もこなし、妻のロレイン・ウォーレン(ヴェラ・ファーミガ)は霊視能力を携えた実力者であった。

 

5人の娘を持つペロン一家がロードアイランド州の古い一軒家に引っ越してくる。

念願のマイホームにはしゃぐ可愛い娘達。しかし越した夜から奇妙な事が次々とおこる。深夜3時7分で一斉に止まる時計。四女シンディの夢遊病。飼い犬の変死。ペロン婦人の身体にできる謎の痣。それは次第にエスカレートしていき、家族はノイローゼ状態に。ペロン一家は遂にウォーレン夫妻に助けを求める。この家で過去に一体何がおこったのか?

その謎を解明していくウォーレン夫妻は、このペロン一家の出来事を後世一切誰にも語ることは無かった…。

 

 

キャスト

 

ロレイン・ウォーレン:ヴェラ・ファーミガ

 

霊能力者。写真などの念をもったものに触れると霊視もできる、所謂サイコメトラーでもある。しかしこれらの能力を使うたびに命を削っていき、夫のエドはできるだけ危険な事件には立ち会ってほしくないと願っている。

 

エド・ウォーレン:パトリック・ウィルソン

 

悪魔研究家。これまで依頼のあった事件で原因のある物体、例えば人形などを自室に保管し、清めている。アナベル人形も厳重に保管している。

 

キャロリン・ペロン:リリ・テイラー

 

一軒家に越してから、身体に謎の痣ができるようになる。

 

ロジャー・ペロン:ロン・リビングストン

 

キャロリンの夫。家族想いの慎ましい性格。

 

 

 

見どころ

 

恐るべき物語の実話性

 

「月間ムー」の愛読者なら一般常識レベルの『アナベル事件』。そして映画「悪魔の棲む家」のモデルにもなった『アミティビル事件』などを解明してきたウォーレン夫妻。

これらは全て実在してきた事案で、本編も勿論実話らしい(冒頭にテロップあり)です。この『アナベル事件』は物語には直接関係なさげですが、こういった超常現象がこの時代に多く報告されていたという独特の『絡み』が観るものに恐怖を与えています。

 

上質ホラーの姉妹女優に注目

 

ロレイン役のヴェラ・ファーミガは、FOXの大人気ホラードラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー」にレギュラー出演しているタイッサ・ファーミガのお姉さん。御歳は離れていますが、上質ホラーになくてはならない美しさを添えています。

 

実話ならではの展開も優秀

 

突然の大音量、こてこてのリード展開、続編を匂わすエンディングなどありきたりなホラーの常識は一切無し!なぜなら本作は実話だから。

修羅場をかいくぐったウォーレン夫妻がずっと封印してきたほどの凄惨な出来事に刮目。

 

 

まとめと総評

 

このウォーレン夫妻、確か心霊系の本で読んだ記憶があったなとずっと引っかかっていたのですが、エンディングでウォーレン夫妻の実際の写真が写し出されると「あ、この写真見た事ある!」と認識できました。

封印された隠し部屋の存在や、「セイラムの魔女裁判」の関連性等上手く真相をぼかすところも魅力的。

DVDの特典映像には、監督の本作制作のねらいが解り、見れば一気に作品の根底が解明されることでしょう。

また原題の「Conjuring」とは『魔法で追い払う』という意味だそうです。

 

というわけで今回の評価は、、、

☆☆

 

みどりは幽霊否定派でUFOは肯定派です。

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