ワイルドスピード SKY MISSION
:原題(Furious7)
2015年 アメリカ
支配人みどりはもうずっと車はSUV派。
荷物は多く詰めるし、悪路でもへっちゃらなSUVは大は小をかねるという言葉通りの万能カーですよね。
でもこのシリーズを観る度に「バッキバキのスポーツカーもいいなぁ」と思ってしまうのは作品が持つ魅力の一つなんでしょうね。
今回は第一作から主演を務めてきた(3作目のTOKYO DRIFT以外)ポール・ウォーカーの遺作ともなった7作目をご紹介したいと思います。
あらすじ
前作(6作目EURO MISSON)においてオーウエン・ショウ率いる国際犯罪組織を討伐することに成功したドミニク(ヴィン・ディーゼル)は未だ記憶が戻らないレティ(ミシェル・ロドリゲス)との関係に苦悩していた。
一方、ミア(ジョーダス・ブリュースター)はブライアン(ポール・ウォーカー)と平凡だが幸せに包まれた生活を送っており、ブライアンは慣れないミニバンの運転で子供の送迎を楽しむ毎日。
ある夜、ホブスが勤務するDSS本部で彼のPCを無断で操作する男がいた。
男の名はデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)。オーウエン・ショウの兄だという。
デッカードは弟の報復を敢行するためにホブスの端末からドミニク達の情報を盗む。彼を止める為に屈強なホブスも病院送りにされてしまった。
ドミニク達ファミリーに危険が迫る。
主戦場はいつもストリートだったとドミニクはデッカードと対決する事を決意するのだが、そこにある男が現れる。デッカードは元MI6の特殊工作員。一筋縄ではいかない敵にはあるハッカーの協力が必要だとその男は助言した。
キャスト
ドミニク:ヴィン・ディーゼル
かつてのトラック強盗団のリーダー。今は足を洗い、レティの記憶を取り戻そうと、一緒にドラッグレースに参加する日々を送っている。デッカードとの対決の為、今回もファミリーを招集する。
ブライアン:ポール・ウォーカー
ミアとの家庭を育むかたわら、銃弾が恋しいとこぼすことも。幸せではあるが、そろそろ刺激を欲していた時に本作の事件が勃発する。
デッカード・ショウ:ジェイソン・ステイサム
オーウエン・ショウの兄。元MI6の特殊工作員だが、「知りすぎていた」為、政府から命を狙われている。体術、銃火器にも優れていて、小型爆弾をも巧みに使いこなす。弟の報復ノためにドミニク達の命を奪いに行く。ハンも彼に殺害された(TOKYO DRIFT)
ミスター・ノーバディ:カート・ラッセル
デッカード・ショウ抹殺を指揮する、アメリカ政府の秘密工作組織の幹部。万能ハッキングシステム『ゴッド・アイ』の使用とシステムエンジニアのラムジーの奪還を条件に、ドミニク達に接近する。
見どころ
安定のカーアクション
大御所の芸人の舞台を観ているくらい、期待を裏切らないカーアクションは本作でも健在。車をぶつけたり、大破させたりは数多の作品であれど、よくシリーズを追うごとに新しいオンリーワンのアイデアが出てくると感心させられます。
中東のセレブカーも登場
初期は日本車が数多く登場していて、日本人としては誇らしかったこのシリーズも徐々にその数も減ってきたのは少しだけ寂しいところ。
その代わりに世界中の名車が登場するようになりました。本作の注目株はライカンで間違いないでしょう。Wモータースというアラブ首長国連邦のカーメーカーの製造でして、そのお値段3億5千万円ナリ!世界に7台しかないそうです。
最高時速395kmというこの車、もう素人にも解るくらいエンジン音が異質なのです。
ポール・ウォーカーと日本車
中盤ではスバル・インプレッサ、クライマックスでは日産GT-R。シリーズの象徴ともいえるブライアンと日本車との名コンビ。ここまで日本車が似合うハリウッドスターは今後も出てこないでしょう。これが最後だと思うと寂しいことこの上ないです。
まとめと総評
カーマニアもそうでない人も存分に楽しめる本シリーズも、そろそろ最終章との噂。
近年のシリーズものでも長寿の域なのは間違いないのですが、まだまだ観ていたい気もします。忘れてはいけないのが、敵役にトニー・ジャーが出ています。彼用の殺陣は忖度すら感じましたが、キレのある動きは未だ健在。そしてセレブDJ役にT-ペインと軽く「エクスペンダブルズ」を彷彿させる豪華キャストにも注目です。
スタッフロール前のドミニクとブライアンとのツーリングシーン。BGMにはチャーリー・プースの「See you again」が流れていて、ここが泣かせるんですよね~。
はあ~ポール・ウォーカーいい役者さんだったなあ…。
ではシリーズ7作目の評価は、、、
☆☆☆
孤立していた3作目の「TOKYO DRIFT」の絡みもよかった!
これで3作目もようやく日の目を浴びた感じがしました。