テアトルみどり座

映画の感想、見どころを気ままに紹介しています。

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中国映画って夜が綺麗ですよね!『鵞鳥湖の夜』感想と見どころ

鵞鳥湖の夜

英題:THE WILD GOOSE LAKE

2019年 中国 フランス

監督:ディアオ・イーナン

上映時間:111分

鑑賞日:2020/9/21

劇場:シネマ・ジャック&ベティ

 

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 中国の怪しい雰囲気にはまがい物の商品とディスコミュージックが良く似合う!

 

こんにちは!支配人のみどりです。

今回ご紹介する作品は中国ノワールである『鵞鳥湖の夜』

みどりが以前勤めていた会社では中国出張がよくありました。

中国の接待とはそれは”過酷”なもので、まさに食い倒れ飲み倒れ○○倒れの三拍子

ご存知の方も多いかと思いますが中国ではおもてなしの際、ゲストは少しだけ残すのがマナーとなっております。

しかしそれを考慮して少ししか食べないのも失礼にあたりまして、そのさじ加減がとても難しい。

得てしてよく食べよく飲みそしてエッチな方は受けもよいですね。

 

打合せもほどほどに、夜はそのテのお店に連れて行かれるのですが、この禍々しい雰囲気が凄く良くてですねぇ。こう下品なエロスが恥ずかし気もなく露出されているといいますか。

ピンクの看板を見る度に中国に出張していた時代を思い出すのですよ。

とりあえずあらすじからどうぞ!

 

 

あらすじ

夜、刑務所から出所して間もないチョウ(フー・ゴー)は自らが所属するバイク窃盗団の技術講習会に出席していた。指南役のマーが構成員たちに担当区域を割り振っている最中、若く血気盛んな猫目・猫耳兄弟が、チョウがリーダーを務めるブループに因縁をつけ、チョウの手下である金髪男が猫耳に発砲してしまう。

仲裁に入ったマーの提案で二つのグループに制限時間内に何台のバイクを盗めるかを競う勝負と行うことになった。しかしその最中、猫目が卑劣なトラップを仕掛けて金髪男を殺害。チョウの胸にも銃弾をお見舞いする。からくもバイクで逃走中、チョウは視界不良の路上で誤って警官を射殺してしまう。

落とし前の為に、そして警官殺しの指名手配によってチョウは裏社会と警察の二つの組織に追われる身となった。そこへ、アイアイ(グイ・ルンメイ)という謎の水浴嬢が現れた…。

 

 

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本作のパンフレット。ああこのピンクがたまらない…

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アイアイが着ているこのワンピースの水着がダサかっこいいです。

 

主要キャスト

チョウ・ザーノン:フー・ゴー

マーの下、自分の組を持つ。敵対組織と警察から追われる身となる。

 

リウ・アイアイ:グイ・ルンメイ

鵞鳥湖近辺で商売をする娼婦。チョウの前に彼の妻の代理と言って現れた。

 

ヤン・シュージュン:レジーナ・ワン

チョウの妻。てんかんを患っている。

 

 

見どころ

本編はほとんどが夜。しかし…

個人的な問題かと思いますが、夜がメインの映画ってなんか冗長的に感じませんか?

でも本作はその夜の景色がとても美しく全く退屈しません。

冒頭で話しましたピンクの看板もとてもよく似合います。

中盤、露天商の広場での銃撃戦があるのですが、このシーンが個人的に一番良かった!すぐに壊れそうな怪しいお土産(?)の品々、靴底が光るスニーカーを履いて揃いの振りで踊っている曲はボニーMの「ラスプーチン」。

この曲が本当によく似合ってました!!

 その曲がコチラ ↓

 

 

まとめと総評

中国映画の夜って本当に素敵ですよねぇ。ビー・ガン監督の『ロング・デイズ・ジャーニー』(みどりの感想はコチラ)でも夜のシーンが多かったですが、この雰囲気はハリウッドでは出せないと思うのです。

そして本作の撮影場所はコロナウイルスで世界中にその名前が知れ渡った武漢。

ニュースでは決して流れない武漢の怪しい顔を観察するのも本作の楽しみだと思います。

評価は、、、

 

☆☆☆

鑑賞後は麺類を食べたくなりますよ(笑)

 

 

イーナン監督の前作です ↓

 

 

2020年、観たのにまだアップできていない作品がかなりありまして…。

必ず全てをあげていきますので、ひとまずは2020年最後の更新になります。

今年一年間、テアトルみどり座をご覧いただきまして誠にありがとうございました!

皆さま良いお年を!!

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