テアトルみどり座

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やっぱりジムのターミネーターはいいね!『ターミネーター:ニューフェイト』感想と見どころ

ターミネーター:ニュー・フェイト:原題(TERMINATOR:DARK FATE)

2019年 アメリカ

監督:ティム・ミラー

 

 

ジムなどと気安くのたまわりましたが、この“ジム”とはターミネーターの生みの親、ジェームズ・キャメロンの愛称。

 

さて、今回はこの「ターミネーター:ニュー・フェイト」のご紹介なのですが、昨年公開日が決定した時の謳い文句に、

『T2』の正統な後継作…うんぬんと散々聞かされた方々は、

 

「3~5」は無かった事にしたいんだな…。

 

と思ったはずです。

因みに「5」の「ターミネーター:新起動/ジェニシス」はリブートなのでナンバリング作とは違うので、多少意味合いが変わってきますが。

 

誰もが忘れたい続編でも、みどりは「3」は無し寄りのアリでしたね。

多分このブログの評価基準でも☆×2に限りなく近い☆×3は付けたであろうと。

クリスタナ・ローケンが演じる女形のターミネーター「T-X」が良かったですよね!

 

彼女とシュワちゃんとのバトルシーンは、彼女が長身であるため互角に肉弾戦を繰り広げていました。

みどりが一番好きなシーンは、その肉弾戦の直前、ステージはトイレなのですが、横切る洗面台の鏡をほんの一瞬チラっと見るシーン

機械でも女心が僅かに芽生えているにくい演出じゃあないですか!

逆にこのシーンさえなければ問答無用で☆3が付いたと悔やまれるシーンは、オープニングでシュワちゃんが星形のおもちゃ眼鏡をかけるシーン…。

もうこれフィギュアスケートの選手が、本番で3回転のところをミスって2回転になりましたでは済まない事象。いきなりスケート靴をぬいで氷上でブレイクダンスをおっぱじめてしまうほどのキツイ画でしたよ。あれさえなければと悔やんでいても時は既に遅し、光陰矢の如し。

 

さて、話を本作に戻しますと、そんなこんなでキツめの続編が3作も続いたターミネーターですが、

いい加減にしろよお前ら!

と本家のジムが立ちあがったわけです。はい。

 

 

あらすじ

T-800の自己犠牲により、生き残る事ができたジョン・コナー(エドワード・ファーロング:サーフェス)。その後、サラ(リンダ・ハミルトン)と休日を楽しんでいた時に再び送り込まれていたT-800に命を奪わてしまう。人類滅亡の<審判の日>は終わっていなかったのか…。

 

22年後の現在。メキシコシティの自動車工場で働くダニー(ナタリア・レイエス)が弟のディエゴとともにターミネーターREV-9(ガブリエル・ルナ)に襲われてしまう。

そこに現れたのはグレース(マッケンジー・デイヴィス)という謎の女性。一行は工場から車で逃亡するが執拗に追いかけてくるREV-9。凄まじい攻防劇の末、ハイウェイで命を落としてしまうディエゴ。

絶体絶命のピンチになった時、REV-9にグレネードランチャ-が放たれた。撃ったのはサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)。彼女はジョンを失ってからずっとターミネーターを宿敵として人生を過ごしてきた。ターミネーターが現在に送られてくる度に、謎のメールが送られてきて、そこには正確な場所と時刻が記されている。そして必ず「ジョンの為に」という一語が記されているという。

REV-9の目的は?

サラに情報を送っているのは誰なのか?

 

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パンフは裏表紙の方が好み!サラかっこいいな!


 

キャスト

ダニー・ラモス:ナタリア・レイエス

自動車工場で働く21歳の女性。REV-9のターゲットだがグレースに守られている。

 

グレース:マッケンジー・デイヴィス

2042年の未来から送られてきた強化兵士。骨髄は強化されて骨は絶対に折れない。筋肉組織も特殊な組織が織り込まれて、脳の処理能力もアップしている。しかし戦闘時には大量のエネルギーを消費してしまうので、数分しか超人的な能力が発揮できないという弱点がある。

 

REV-9:ガブリエル・ルナ

ダニー抹殺のために送り込まれた最新式のターミネーター。変身能力はT-1000の能力を踏襲していて液体金属で構成されている。骨格部と皮肉部を分ける事ができるため2体までなら分身もできる。

 

サラ・コナー:リンダ・ハミルトン

ジョンを失った後、今までずっと送り込まれたターミネーターと戦ってきた。送り主不明の「ジョンの為に」というメールの送信元にグレース達と向かう事になる。

 

 

 

見どころ

これがジム印の本家ターミネーターのスパイス

多分最新型のターミネーターREV-9までは、どの監督さんでも出るアイデアだと思うんですよね。ここにグレースという、しかも人間だけど凄まじく強化された未知の兵士を投入してくるところがジェームズ・キャメロン。

このひと手間が作品をひときわ輝かせています。

 

賛否両論ありそうですが

本作を観てまず初めに度肝を抜かれるであろうシーンが、オープニングのジョン殺害のシーン。ネットで『エドワード・ファーロング 現在』と検索すると非常に残念な姿の画像が出てくるはずですが、本編では『T2』での彼。そう、不自然に前髪が長いあの可愛いエドワード・ファーロングが演技しているのです。

 

そしてサラはキャップが似合い、三頭筋が引き締まったリンダ・ハミルトンがしっかり演技。

さらに殺害するT-800は髪が黒々としたシュワルツェネッガーも!

現代の特殊技術はここまで来たのかと驚きでしばらくポカンとしてしまいました。

 

昨年の紅白で物議を醸した「美空ひばりを蘇らせる」なんて比ではないくらい自然でした。

スタッフロールではどう表記されるのかと注目していましたが、

『○○(←俳優名)surface』

とありましたね。直訳すると『表面』となります。もう俳優さんいらないじゃん!

 

 

まとめと総評

というわけで、色々あって鮭のようにジェームズ・キャメロンという本流に戻ってきたターミネーターですが、個人的にはやっぱりモヤモヤ感が消えないんですよねぇ。

それは、

またここから続編が出てきたらキツいなぁ

というね。

なんか「スターウォーズ:エピソード7」が始まった時のなんとも言えない霧がかった感じに似ています。

あえて『前作』という言葉を使いますが、「T2」が公開されたのが1991年。せめて2000年前に本作が公開されていたらとも思うのですよ。だって本シリーズのテーマであるAIの暴走って今となっては現実に起こりそうですよね。

でもね、やっぱりジェームズ・キャメロンが作ったターミネーターは普通に楽しめました!

あまり深く考えないようにしましょう!

 

☆☆☆

 

まあこんなとこです。

忘れたい続編で次に思い出すのは「ジョーズ」。

続編をスピルバーグが作ってくれないかなぁ…。

 

↓「映画秘宝2019年12月号」

今まで登場したターミネーターのエンドスケルトンの説明や、各ライター陣のシリーズの見どころなどは読みごたえあり!ファンは必読です!

 

 

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