テアトルみどり座

映画の感想、見どころを気ままに紹介しています。

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フランス発アングラワールドの襲来!『ナイフ・プラス・ハート』感想と見どころ

ナイフ・プラス・ハート

原題:KNIFE + HEART

2018年 フランス

監督:ヤン・ゴンザレス

上映時間:102分

鑑賞日:2020/8/5

劇場:kino cinema横浜みなとみらい

 

 

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 今年の2/7~3/26までキノシネマで開催されていた「KINO FES」

この期間で世界中から集められた33本の作品が一気に公開されていまして、その中からアンケートで選ばれた作品は再上映されるんです。

みどりも数本、気になる作品があったのですが何せ1本の公開期間が3日前後しかなく、しがないサラリーマンの身分ではスケジュールの調整が難しく足を運ぶ事ができませんでした。

再上映に選ばれた作品は、なんと一番気になっていた本作『ナイフ・プラス・ハート』。

なんたる僥倖、早速観てみようと思った矢先にくだんのコロナショックが舞い降り長らくお預けを喰らっていたのですが、この度やっとこさ観る事ができました。

この作品を選んだ理由は、なんか大好きなギャスパー・ノエの『アレックス』と同じ香りがしたのと、ヴァネッサ・パラディの現在を見てみたかったから。

ヴァネッサ・パラディといえばコケティッシュな雰囲気で90年代の男子を虜にし、そしてジョニー・デップの元カノで有名ですよね。そんな彼女は現在どうなっているのやらと、因みにみどりは「ビー・マイ・ベイビー」のPVで印象が止まっております ↓

 

ではあらすじから、

 

 

あらすじ

1979年パリ。ゲイポルノ映画の女性プロデューサーのアン(ヴァネッサ・パラディ)

は、かつての恋人である編集者のルイス(ケイト・モラン)を忘れられずにいた。そんな中、アンが制作する映画の出演男優が連続して惨殺される。アンはその現実を自身の作品に盛り込み、ルイスの気を引こうとする。

その後も次々と殺されていく出演者。明らかにここのスタッフが標的にされていると明るみになったが、警察はそんなアングラ住民であるアン達の為に本腰を入れて捜査をしてくれない。いつどこで誰が次のターゲットになるのか怯えながらもアン達の作品は完成し、上映に踏み切る。そしてその後、さらなる悲劇が彼女を待っていた…。

 

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本作のパンフレット販売は残念ながらありませんでした…。

 

主要キャスト

アン:ヴァネッサ・パラディ

ゲイポルノのプロデューサー。自身はレズビアンで以前付き合っていた編集担当のルイスを忘れられないでいる。

 

ルイス:ケイト・モラン

アンの制作会社の編集担当。彼女と以前付き合っていたが、今はその気はない。

 

 

見どころ

全編を覆うアンダーグラウンドの世界

冒頭で書きましたギャスパー・ノエの香り。とりわけ『アレックス』で登場した「レクタム(直腸)」という世にも恐ろしい名のゲイクラブを覚えておりますでしょうか?

みどりはノーマルですがあの雰囲気が好きでしてねぇ。

余談ですが、実際みどりが旅行で訪れた東南アジアや南米の歓楽街も同じ雰囲気なんですよね。

あの電力が明らかに不足している蛍光灯の明るみ。そして絶対にカタギが経営していないであろうナイトクラブ。そこで主人公はXXX(トリプルエックス)級のゲイポルノを作っているという完璧な舞台。

こういうアングラな空気が大好物なみどりには完璧な世界観でした!(引かないで~)

 

 

忘れかけていたエログロナンセンス

70年代の邦画界にもありましたエログロワールド。最近は映倫を気にしすぎてか、こういう作品はめっきり少なくなりました。

調子の出ない男優を“奮い立たせる専門”のスタッフや、ポルノ映画館で人目を気にせず一心不乱に自慰行為にふける観客など枚挙にいとまがありません。

苦手な方は要注意!

 

 

まとめと総評

こういった作品といえばフランスは強いですよね!

タガが外れきった性。それにまつわる暴走気味の世界観が全編に流れていて、匂いまで漂ってきそうな迫力を肌で感じました。

ただプロットの面では少し弱かったかなという印象は否めないです。

主人公のヴァネッサ・パラディは御年47歳

流石に年齢には逆らえないですが、チャーミングなすきっ歯は健在で往年のファンは必見ですよ!

なわけで評価は、、、

 

☆☆

 

決して偏見ではないですが、普段このkino cinema横浜みなとみらいは上品そうなご婦人や、今どきの若い女性客を多数おみかけするのですが、本作のようなキツめな作品を秀作と評価されている方がいらっしゃるという事に少しうれしくなりました!

 

 

今回の記事でご紹介しました名作『アレックス』↓

ギャスパー・ノエの世界観が爆発している1本

 
そういうえばこの頃、プロデュースしたレニー・クラヴィッツとも噂がありましたね ↓
 

 

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