テアトルみどり座

映画の感想、見どころを気ままに紹介しています。

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これがホラーの帝王の理想なの?『IT/イット The End』感想と見どころ

IT/イット The End:原題(IT CHAPTER TWO)

2018年 アメリカ

監督:アンディ・ムスキエティ

 

 

 撮影前から続編が予定されていた作品で有名なところですと、ジョージ・ルーカス監督の「スター・ウォーズ」シリーズ、タランティーノ監督の「キル・ビル」シリーズが有名ですね。

 

80年代の続編モノって、前作がヒットしたから二匹目のどじょうを捕まえようと、こじつけた脚本になってしまって、それはB級臭がたまらなかったものです。

しかし、初めから話が完成されていたものは、当然伏線を次回作に持ち越せる事が可能なので、スムーズに続いていくというね。

 

本作もその中の一つなのですが、前作は秀逸な作品で、なんならここで終わりにしても良かったと思えるエンディングでした。

支配人みどりはこのスティーヴン・キングのお話が大好きでして、以前このブログを始める前に、とあるSNSでこういった映画レビューを投稿していたのですが、そこで、

 

キング原作の話なら、この私が監督をしてもそこそこの作品が完成するのではないか?

 

とまで言い切ったのですよ。それくらいどれも面白く感じた訳ですな。

という訳であらすじを、

 

 

あらすじ

2016年メイン州の田舎町デリー。あるカーニバルの夜一つの事件が起こった。ゲイのカップルをからかっていた地元のチンピラが、片方を川へ突き落してしまう。暴行を加えられた後、橋から落下した彼に手を差し伸べたのは、27年前に忌まわしい事件を引き起こしたペニーワイズ(ビル・スカルスガルド)であった。

ルーザーズ・クラブでただ一人デリーに残ったマイク(イザイア・ムスダファ)は現場を独自に調査すると、橋げたに血で「帰ってこい」という文字を発見する。

「それ」の復活を確信したマイクはかつてのルーザーズ・クラブに一人ずつ電話をかけ招集をかけた。ある者は義務感から、ある者はただならぬ予感から、それぞれの想いでデリーを目指した。チャイニーズレストランで再会をよろこぶかつての幼馴染み達。

だが、そこにスタンリーの姿は無かった…。

 

 

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今回、パンフのイメージカラーは白

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裏は本作に必要不可欠な風船が鎮座

 


キャスト

ビル:ジェームズ・マカヴォイ

ホラー作家で、脚本家。デリーに戻ったとたんに吃音が再発する。

 

ベバリー:ジェシカ・チャステイン

人気ブランド「ローガン・マーシュ」を立ち上げたデザイナー。夫のDVに悩まされている。

 

マイク:イザイア・ムスタファ

ルーザーズ・クラブで唯一デリーに残った者。図書館の司書をしながら、デリーの歴史と「それ」の関わりを調べている。

 

リッチー:ビル・ヘイダー

人気コメディアンとして大成。眼鏡は相変わらず。

 

ベン:ジェイ・ライアン

かつては太っちょであったが、今では筋肉質のイケメンに大変身!建築家で会社も経営している。

 

エディ:ジェームズ・ランソン

大手企業を顧客にするリスク分析家。喘息持ちで吸入器を手放せない。

 

スタンリー:アンディ・ビーン

今回のマイクの呼びかけに来なかったクラブの知能派。会計士をやっている。

 

以上がルーザーズ・クラブのメンバー

 

 

ペニーワイズ:ビル・スカルズガルド

「それ」が姿をピエロに具現化したもの。相手の弱みにつけ込み、恐怖心を掻き立てる。

 

ヘンリー・バワーズ:ティーチ・グラント

「バワーズギャング」のリーダーで27年前父親を殺した後、精神病院へ服役。「それ」の協力で脱走し、ルーザーズ・クラブを狙う事になる。

 

 

 

見どころ

ペニーワイズの最終形態

クライマックスに大方の予想を裏切る気狂いピエロの最終形態。それは正にエヴァンゲリオンの暴走モードに匹敵するほどの変貌ぶりに、興奮を禁じ得ないでしょう。

これにはミサトさんも「シンジ君。あなたが乗るの」と。

 

チャイニーズレストラン「東洋のヒスイ」

このシーンは、みどり的本作の一番の山場と認定!現代SFX技術を駆使した驚愕の演出をとくと堪能あれ。この瞬間フォーチュンクッキーは恋をしない…。

 

皆かなり大成したルーザーズ・クラブ

上記「キャスト」の項目でも説明した通り、かつてのいじめられっ子達も社会的には相当地位が向上。同窓会では嫉妬の的になることうけあい。

 

 

まとめと総評

原作を読んでいないので、みどりは前作と本作でしか「IT」の世界を知る事が出来ないのですが、これがスティーヴン・キングの描きたかったホラーなのかと。

どんどん形態を変えていくペニーワイズはさながら円谷の怪獣映画を観ているようで、幼少期を彷彿してしまいました。しかもこれで2時間半の長尺という…。

総評はというと

 

☆☆

 

予告で散々語られた、『全ての謎が、今、明かされる』とありましたが、そこまでスッキリ感は残念ながらありませんでした。

なんかあまり信じたくないので、機会があれば原作を読んでみたいと思います。

“最低だ、俺って”

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