ハーレイ・クインの華麗なる覚醒
(原題)BIRDS OF PREY (AND THE FANTABULOUS EMANCIOATION OF ONE HARLEY QUINN)
2020年 アメリカ
監督:キャシー・ヤン
上映時間:109分
鑑賞日:2020/3/20
劇場:109シネマズ湘南 IMAX
前代未聞のコロナパンデミックで公開予定作品が軒並み延期、しかも劇場も閉鎖されているさなか、我々映画ファンも鑑賞に行く事も出来ずに寂しい限りです。
緊急事態宣言が発令前、大手シネコンの最後の収益源となったであろう本作。
みどりも業界の行く先を懸念して、贅沢にIMAXで鑑賞してきました。
「スーサイド・スクワッド」(みどりの感想はコチラ)からのスピン・オフとなるのでしょうね、マーゴット・ロビー扮する悪カワハーレイ・クインが主人公となっております。
とりあえずあらすじから、
あらすじ
ゴッサムシティでジョーカーの彼女としての立場を大いに利用してやりたい放題だったハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)。しかしそんな彼女も遂にジョーカーに捨てられてしまった。
彼女が真っ先にした行動、それは二人の思い出の場所であるエースケミカル工場を爆破して、ゴッサムシティに独立を宣言したのだ。
そんな彼女を待っていたのは、今まで散々迷惑をかけてきた裏社会の住民からの追跡。その中でも最悪のブラックマスクことローマン・シオニス(ユアン・マクレガー)に捕まってしまう。シオニスは一方でバーティナリー家の秘密口座の鍵となるダイヤを探していた。部下のビクター・ザーズ(クリス・メッシーナ)と歌姫兼運転手のブラック・キャナリー(ジャーニー・スモレット=ベル)に取りに行かせたのだが、スリの少女カサンドラ・ケインに盗まれてしまったのだ。
シオニスに捕まっていたハーレイはその場を取り繕う為に言った、
「アタシならダイヤを取り返せるよ!」
主要キャスト
ハーレイ・クイン:マーゴット・ロビー
ジョーカーに捨てられてからは傷心を癒すために、ブルースと名付けたハイエナを飼う。
ローマン・シオニス:ユアン・マクレガー
ナイトクラブを経営する裏社会の実力者。残忍極まりないナルシストで、他人の顔の皮を剥ぐのに執着している変質者。
カサンドラ・ケイン:エラ・ジェイ・バスコ
ゴッサムシティのスラムでスリを生業としている少女。今回意図せずローマンのダイヤを盗んでしまいトラブルに巻き込まれる。
ブラック・キャナリー:ジャーニー・スモレット=ベル
ローマンのナイトクラブで歌う歌手。彼女の高音域は凶器にもなる。
見どころ
思わず唸ってしまうアクション
正直言って、鑑賞前は冒頭でも申したように半ば“義理”で観たのですが、中々どうしてアクションシーンは見応えのある内容でした。
それもマーゴット・ロビーがほぼスタント無しで挑んだというね。
今回のアクションデザインは「87イレブン・アクション・デザイン」のクルーが指導にあたっていまして、近年の代表作には『ブラックパンサー』や『ジョン・ウィック:パラベラム』を手掛けられております。
ジャッキー映画を彷彿させるシーンも散りばめられていまして、蹴られたハーレイの背後に開いた車のドアがあり、そのドアごと彼女が吹っ飛ぶシーンがみどりのお気に入り。
これには思わずジャッキー映画を鑑賞中に幾度となく呟く、
「うわ!痛そう~…」
という言葉を出さずにいられなかったです。
まとめと総評
ポップでカラフルな彼女の世界観はとても好みなのですが、とにかく道中の“ギャグ”が肌に合わなかったというのが正直な感想ですかねぇ。
こう、なんか「はい!ここで笑って!!」みたいな演出にはどうしても賛同できない自分がいるのですよ。
これってお涙頂戴作品にも言えることなのでしょうが、あくまで自然な調和で攻めて欲しいです。
あと、前作の「スーサイド・スクワッド」のハーレイから4年ですか。
マーゴット・ロビーの白塗りメイクに陰りが見えるのですよ…。
まあ彼女は美人さんですよ。しかし御歳よりも少しだけウエに見えるお顔立ちなので、このご尊顔が少しキツめに感じてしまいました。
特にエンディングのドアップはIMAXの大画面から目を逸らしそうなりましたので…。
こちらは今年公開された『ハスラーズ』(みどりの感想はコチラ)同様演者、監督ともに女性で構成されたシスターフッド映画。今年は多いですよね。
なので女性の方に大変お勧めの作品です。
男性諸氏にはいささか理解できない細かい描写もありますのでね。
そんな感じなんですが評価は、
☆☆
となりました。
あ、言い忘れましたが本作には、エンドロール後のお楽しみがすこ~しだけありますので、最後までご鑑賞下さい。
久しぶりに自信をもってお勧めできるパンフです。
デザイン、内容ともにDCコミックファンなら1冊持っておきたい! ↓