テアトルみどり座

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夏だ!海だ!サメ映画だ!『海底47m 古代マヤの死の迷宮』感想と見どころ

海底47m 古代マヤの死の迷宮

原題:47 Meters Down : Uncaged

2019年 イギリス・アメリカ

監督:ヨハネス・ロバーツ

上映時間:90分

鑑賞日:2020/7/23

劇場:109シネマズ湘南

 

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 こんにちは!支配人のみどりです。

ガッチガチのリゾートダイバーであるみどりは、一応スキューバダイビングのライセンス保持者。きっちり国際的なダイビング団体であるPADIという組織で講習とトレーニングを受けて、これでもアドバンスライセンスを保有しておりますので、世界中おおよそのポイントには入れる状態でございます。

 

ダイバーという人種は、海の素晴らしさを人一倍知っている反面、怖さも知っているんですよね。なのでサメ映画も一般の方よりも数倍楽しめるというね。

 

サメ映画はスピルバーグ監督の「ジョーズ」から始まって、それから数多のサメ映画がリリーズされてきましたが、それの多くはもはやモンスター映画の部類。

しかしそのトンデモ系の時代に終止符を打ったのが2004年の「オープン・ウォーター」シリーズ。実話ベースの臨場感で多くのダイバー予備軍を海から遠ざけた功績を持っております(笑)

忘れてはいけないのがブレイク・ライヴリーの水着姿が眩しかった「ロスト・バケーション」も良かった!

そしてリアル系サメ映画として必ず名前が挙がるのが本シリーズ。

今回ご紹介する『海底47m 古代マヤの死の迷宮』はケージダイビング(檻に入って間近でサメを観察するアクティビティ)の恐怖と危険性を教えてくれた『海底47m』の続編でございます。

原題にもある通り今回は「ケージ(檻)無し!」

 

 

あらすじ

いじめられっ子の女子高生ミア(ソフィー・ネリッセ)は気弱な性格で、父親グラントの再婚相手の娘サーシャ(コリーヌ・フォックス)との関係もぎくしゃくしていた。マヤ文明の遺跡を研究する考古学者のグラントは、2人の距離を縮めるため、週末に自信の研究場所近くで行われる、船中からサメを鑑賞するツアーへの参加を2人に提案する。

友達と先約があったサーシャだったが渋々ツアーへの参加を受け入れることになる。

当日、ツアーの会場にやってきた姉妹。この日、ミアをいじめているクラスメート達も参加していた。

時を同じく、サーシャの友達も通りがかり、2人をもっとスリリングな場所に行こうと誘いだす。

このままツアーに参加しても、嫌ないじめっ子達と時間を共有しなければならない。

そんな理由もあり、サーシャとその友人達と車に乗り込むミア、その選択は果たして正しかったのだろうか…?

 

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ポスターのデザインはなんだかなぁと思いましたが、パンフのデザインは死ぬほどカッコイイ!

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構成、文章ともに今年1番のパンフレットでした!


 

主要キャスト

ミア:ソフィー・ネリッセ

いじめられっ子の女子高生。10歳からダイビングをやっているが、最近は潜っていない。

 

サーシャ:コリーヌ・フォックス

ミアの義理の姉。ミアとの関係は良くはない。本来は姉御肌でリーダーシップを持っている。

 

アレクサ:ブリアンヌ・チュー

サーシャの友達。4人の中で唯一の遺跡ダイビング経験者。

 

ニコール:システィーン・スタローン

サーシャの友達。明るいムードメーカーだが、自信過剰で独断専行が多い。

 

 

 

 

見どころ

スタッフロール数秒前まで油断できない

※前作のネタバレ書きます!

 

 

 

 

 

 

 

前作『海底47m』のエンディングはまさかのバッドエンド

そのエンディング前も窒素酔いの幻覚から引き起こされる展開に我々は度肝を抜かれた訳でして。

この二転三転するシークエンスは今回も踏襲。これホント好きなんです。

シリーズのお家芸として、次回作もあるのならばこのスタイルは崩してほしくないです!

 

 

ジャンルはサメ映画ですが…

海洋パニックものとしてのジャンル映画なのは間違いないのですが、主人公ミアとサーシャの関係にも注目。

いじめられっ子で気弱なミアが、自身の殻を破っていく姿にそこはかとない勇気を貰えるはず!

 

そして物語が進行していくにつれて二人の仲に絆が生まれていく様子も見事に描かれていきます。

こういう描写はこれまでのサメ映画には無かったエッセンスかと。

 

 

まとめと総評

まあね、ツッコミどころも多数あるのがこのテの作品の隠し味みたいなところで、フィン(足ひれ)無しで潜っていったり、普通のダイビングでは必須事項である安全停止をやらなかったりと実際にダイビングを嗜んでいる人からすれば怒りだす方もいそうです。

 

因みに安全停止とは、身体に滞留した窒素を抜く為に、浮上時の水面5m付近で数分間停止する事を言います。

これを怠ると体に溜まった窒素が地上の気圧の変化により関節と内臓を圧迫、最悪命を落とします…。

 

でもこれはフィクションなので、こういったつまらないリアリティは抜きにしても十分楽しめる作品でした。

 

見どころでも書きましたが、ミアの心境の変化がとっても気持ちいいんですよね。

本来サメの恐怖に怯えるのが本作の楽しみ方だと思うのですが、主人公の成長を見守るという観方もできるのが本作のポイントかと思います。

 

それと、サーシャ役のコリーヌ・フォックスはジェイミー・フォックスの娘さんで、ニコール役のシスティーン・スタローンはシルベスター・スタローンの娘さんです。

お二人の父上の面影を追ってみるのも楽しいですよ。

 

という訳で評価は、、、

 

☆☆☆☆

 

高い!B級と侮ってはいけませんぞ!

 

 

前作の『海底47m』 ↓

あれだけ色々ありながら、サメが引き起こした惨事はゼロという。

色んな意味で新しいサメ映画でした。

 
 
こちらもサメ映画としては秀作 ↓
終始「同じ場所」で物語が展開していくという点ではかなりの革命だと思います。
 
 
ええ、やっぱりコチラも忘れてはいけないでしょう ↓
ダイバーでも「やっぱり海恐い!」となりましたよ。

 

 

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