テアトルみどり座

映画の感想、見どころを気ままに紹介しています。

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こういう作品が評価される世の中であってほしい!「カメラを止めるな!」感想と見どころ

カメラを止めるな!

2018年 日本

監督:上田慎一郎

 

 

「こういう映画が評価される世の中であってほしい」

この印象的な言葉は、最近バラエティー番組でブレイク中のファーストサマーウイカが某ラジオ番組で語っていた弁です。

支配人みどりも本作を鑑賞後、この言葉の真理を痛感しました。

2018年、最も話題性があったのは間違いなく本作「カメ止め」。

何せ初回公開はたったの2館での上映だったのが、口コミで瞬く間に噂が広がり、最終的には全国300館以上で公開されたインディーズ作品では異例中の異例作。

その予算も驚きの300万円という低予算。まあこれには諸説あると上田監督ご自身も言っていましたが、ウン十憶かけて制作された低評価の作品と比べてしまうと、本作のマスターピース度合いが露わになるというものです。

ではあらすじから、

 

 

あらすじ

 

とある廃墟で映像監督の日暮隆之(濱津隆之)が演技指導で激を飛ばしている。

ここではゾンビチャンネルという新しい番組で、記念すべき第一作の「One Cut of the DEAD」という作品を撮影していた。若手の女優松本逢花(秋山ゆずき)と相手方の男優神谷和明(長屋和彰)はそんな監督の熱の入れように少し疲れ気味。

メイクの日暮さん(しゅはまはるみ)はそんな二人を癒そうと、たわいもない世間話で空気をほぐしていた。外で物音がする。様子を見ると、カメラマンがゾンビ化して襲いかかってきた。日暮さんの話だと、この廃墟は、旧日本軍の軍事研究施設で五芒星を描くことで人間をゾンビ化させる場所との事。

しかしこれは単なる都市伝説のはずであった。

現場は突如パニックになり、それでも「カメラは止めない!」と豪語する日暮は、ゾンビと同じくらいの脅威となる。最終的に一人生き残った松本が佇んでいた足元には、血糊で巨大な五芒星がはっきりと描かれていた。

そして話は一か月前に戻る…。

 

 

キャスト

 

日暮隆之:濱津隆之

 

映像監督。CMから再現ドラマまで幅広く仕事を請け負っている。娘とはあまりうまくいってない。

 

日暮晴美:しゅはまはるみ

 

隆之の妻。元女優。熱しやすく冷めやすい性格で、最近は護身術にハマっている。

 

松本逢花:秋山ゆずき

 

売り出し中のアイドル女優。事務所NGの要素が多め。口癖は「よろしくで~す」

 

神谷和明:長屋和彰

 

俳優。脚本に対するクレームが多め。神経質。

 

日暮真央:真魚

 

隆之と晴美の娘。血は争えず彼女も映像制作の仕事に携わっている。一切の妥協を許さない職人気質。現在神谷のファン。

 

 

 

見どころ

 

ヨーロッパノワールも驚きの37分ワンカット

 

通称『ゾンビパート』と呼ばれている冒頭のシーンは、37分ワンカットで撮られています。

ささいなNGも許されない現場の緊張感たるや、素人にも容易に想像がつきますよ。

それなのに、シーンは目まぐるしく展開して、屋内から外へ、そして建物の屋上まで行きつくというね。カメラマン大変だったでしょうねぇ。

 

伏線の回収が超絶楽しい

 

『ゾンビパート』の後はエンディングまで、ひたすら伏線の回収を行うのが本作の楽しみ方。

細かな俳優陣の視線や、何気ない会話まで聞き逃さないことをお勧めします。特にクライマックスの真央の視線のシーン。あそこみどり的には本作のベストショットなのです!

 

フィルモグラフィを知らないからこそ

 

よほどインディーズ作品を追いかけているマニアの方以外では、本作に登場している俳優陣をご存知ないかと思います。それ故に感情移入がしやすのなんのって。

でもね、皆さん本当に演技上手ですよ。

 

 

まとめと総評

 

『映画はフィクションだ。壮大な嘘だ。でも時々、その大嘘の中に“本当”が混ざるときがある。その“本当”が映画をスペシャルなものにしてくれる』

これは上田監督のメッセージなのですが、フィルムメーカーとしての魂を感じる言葉ですねぇ。最近かつての勢いが失速しつつある邦画界に、強烈な監督が登場してきました!

暫く上田作品に注目したいと思います。

という訳で本作の評価は、、、

 

殿堂入り

 

はい、初めて来ましたこの評価。こちら説明しておきますと、当然☆5つの満点評価は滅多に出るものでもなく、たまにその作品を観た時のコンディションなどが手伝って最高評価になる事があります。しかしいつなんどき鑑賞しても満点評価になるのはもう『殿堂入り』作品としたい。当然こちらは二回以上鑑賞した作品に限ります。

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